author:菊政 勲
date:2001年4月
目次
はじめに(Mai の基本知識)
Mai は Microsoft Windows 95 / NT 4.0 用の電子メールクライアントソフトです。ここではまず Mai について知っておいてもらいたいことを述べておきます。
Mai って何?
Mai の設計思想
Mai におけるフォルダー
MaiHome
設定ファイル
メール一覧表示ウインドウ
暗号化メール
Mai における IMAP4
制限事項
Mai って何?
Mai は Microsoft Windows 95 / 98 / NT 4.0 用の電子メールクライアントソフトです。サーバー(ホストコンピュータ)に SMTP / POP3 or IMAP4(rev1) で接続し、電子メールの送受信を行います。Mai は暗号化メールを送受信することが出来ます。
Mai の設計思想
Mai の設計時にこころ配りしたのは、何をやっているかわかりやすいソフト、ということでした。わかりやすいというのは単に設定やメールの送受信等のことだけではなく、メールの管理がわかりやすい、という意味です。結果として、ローカルでは
- Mai におけるフォルダーは Windows のフォルダーそのもの
- 1メール1ファイルで、メールの番号はファイル名そのもの
とうい形をとっています。従って、Mai の管理の外で、例えばエクスプローラーを使って、メールを移動したり削除したり(もちろん Mai 自身この機能を持っていますが)、あるいはいくつかまとめて圧縮したりすることも可能です。ただし、処理スピードの関係で、キャッシュのようなファイル(各フォルダー毎にそのフォルダーに含まれる全メールの主要ヘッダーをテーブルにしたもの)を1つ持っています。このため、上述の様に Mai の外でファイルを操作した場合は、メニューの
「
表示
|
最新の状態に更新
」を実行して下さい。フォルダーに関する操作に関してはその必要すらありません。例えば、Mai 自身はフォルダーをサブフォルダーも含めた形でツリーごと移動する機能は持っていません。でも、Windows のエクスプローラ等を使って移動してやれば簡単に出来ます。
また IMAP4 対応時の Mai ではローカルになければ意味のないような設定(サーバー名やログイン名、ウインドウの位置や大きさ等)以外のほとんどの設定をサーバー上に保存しておくことが出来るようにしています。 サーバーと接続した際、この設定ファイルをローカル取り込むことにより、どの端末からでもほとんど同じ環境でメールの送受信や整理が出来ます。
Mai におけるフォルダー
Mai のフォルダーは基本的に Windows 95 / 98 / NT4.0 のフォルダーと一致します。従って名付けのルールや長さ、階層の深さなどはすべて Windows 95 / 98 /NT4.0 のフォルダーのルールに従います。ただし、POP3 の場合、Mai のフォルダーはすべて
MaiHome
の下に(階層的に)作られます。また、IMAP4 ではサーバー側に作るフォルダーはすべて
_MaiP
の下に(階層的に)作られます。
- (注意)トップのフォルダー名(デフォルトでは MaiHome、IMAP4 では更に
_MaiP
も)は後から変更しないで下さい。
フォルダーのアイコンは次のようになっています。
-- サーバー上にあるフォルダー(IMAP4 のみ)。
-- ローカル(自分のパソコン上)にあるフォルダー。
MaiHome
Mai は受信メールを MaiHome と呼ぶフォルダーに保存します(もちろん、その後必要に応じて別のフォルダーに移動することも可能です)。また、新しく作るフォルダーはすべてこの MaiHome フォルダーの下に(必要/希望なら階層化して)作られ、各種の設定ファイルも MaiHome に置かれます(ただし、MAI.INI は別のフォルダーにすることも可能。
設定ファイル
参照)。いわば MaiHome は Mai 用のホームディレクトリーになっているわけです。この MaiHome フォルダーがどこに作られるかは次の順序で決定されます。
- コマンドライン引数(/Hpath)があれば path をそのまま MaiHome とする。
- 環境変数 MAIHOME が指定されている場合はそれをそのまま MaiHome とする。
- 環境変数 HOME が指定されている場合はその下に MaiHome というディレクトリーを作り、それを MaiHome とする。
- 以上のどれにも該当しない場合はカレントディレクトリーの下に MaiHome というディレクトリーを作り、それを MaiHome とする。
設定ファイル
Mai ではレジストリーは使わずに、初期化ファイル(拡張子 INI)を使っています。この方がいろいろ都合がいいのです(単に作者が中央集権的レジストリーが嫌いなせいという噂も
(^^;)
)。設定ファイルは MAI.INI、CONFIG.INI、ALIAS.INI の3つで、これに
テンプレート/署名
ファイル *.ttl、*.thd が加わります。設定ファイルは
MaiHome
に置かれますが、MAI.INI だけは別のフォルダーを指定することも出来ます。また IMAP4 用 Mai 場合、 MAI.INI 以外の設定ファイルはサーバー上にコピーしておくことも出来ます
(「
設定ファイルをサーバーにコピーする
」「
設定ファイルをサーバーから取り出す
」「
設定ファイルのバックアップを作る
」「
設定ファイルをサーバーに
」参照)。
設定ファイル MAI.INI ファイルの置き場所は、次の順序で決定されます。
- コマンドライン引数(/Ipath)があれば
path をそのままファイルパスとする。path には ファイル名 MAI.INI も含むこと(ファイル名は MAI.INI でなくてもかまわないが、とにかくファイル名を含むこと)。
- 環境変数 MAIINI が指定されている場合は
それをそのままファイルパスとする。上と同様にファイル名 MAI.INI も含むこと(ファイル名は MAI.INI でなくてもかまわないが、とにかくファイル名を含むこと)。
- 環境変数 MAIINIHOME が指定されている場合は
MAIINIHOME\MAI.INI
というファイルを作る。MAIINIHOME はフォルダーのパス。
- 以上のどれにも該当しない場合は MaiHome の下に MAI.INI の名前で作られる。
メール一覧表示ウインドウ
Mai のウインドウはエクスプローラーのような外見になっています。
左半分に受信メールを仕分けするフォルダーをツリー形式で表示し、マウスで選択することによりフォルダーを指定することが出来るようになっています。デフォルトでは
MaiHome
フォルダーがあるだけですが、必要に応じて追加できます。
- (注意)トップのフォルダー名(デフォルトでは MaiHome、IMAP4 では更に
_MaiP
も)は後から変更しないで下さい。
フォルダーのアイコンは次のようになっています。
-- サーバー上にあるフォルダー(IMAP4 のみ)。
-- ローカル(自分のパソコン上)にあるフォルダー。
また右半分は、選択されたフォルダーにあるメールの番号とヘッダー(From、Subject)の一覧表示となっています。この一覧表示を見て、読みたいメールの番号をマウスで選択する(左ボタンでダブルクリックする)とそのメールを読むことが出来ます。
一覧表示の際のアイコンは次のようになっています。
-- 新着メール。
-- 未読のメール。
-- 大切なメール(自分で設定する)。
-- その他・既読のメール(本当に読んだかどうかは本人しかわからない。既読メールは表示したことのあるメール)。
暗号化メール
ここでは Mai に組み込みの暗号化機能の説明をします。PGP を使った暗号化メール等については
PGPを使う
を参照して下さい。
Mai はメールを暗号化して送信、受信することが出来ます。この機能を使うことにより、メールの内容を第三者に読まれる心配がほとんどなくなります(注1参照)。ただし、以下のような点に注意する必要があります。
- Mai の暗号化アルゴリズムはいわゆる共通鍵暗号系です。
事前に送信側と受信側で
暗号化鍵
について打ち合わせを行い、それを第三者に絶対に漏らさないように秘密にする必要があります。この事前の打ち合わせは安全な経路で行う必要があります。くれぐれも電子メールでの
暗号化鍵
の打ち合わせなどということはなさらないように。また送受信をする相手毎に異なった
暗号化鍵
を設定する必要があります。
- Mai で暗号化したメールは Mai で受信する必要があります。
今のところ Mai 以外のメーラーで受信した場合は、復号できないと思われます。
- Mai では暗号化の後、更にテキスト化して送信します。
そのためメールの大きさが大きくなりがちです。
- Mai では Mai が動いているパソコン上のセキュリティは考慮していません。
あくまでメールの経路上の安全のみを念頭に置いています。
- Mai には鍵を登録する機能があります。
これは相手のメールアドレスと
暗号化鍵
をあらかじめ登録しておくと、相手のアドレスに応じて、登録済みの
暗号化鍵
を自動的に利用する機能です。この機能を使うと一度
暗号化鍵
とメールアドレスのペアを登録しておけば、後はほとんど暗号化を意識することなく
暗号化メール
を利用できるようになります(ただし、メールのサイズが大きいと暗号・復号化に若干待たされます)。
暗号化鍵の登録
を参照下さい。
- Mai では安全のため暗号化メールは暗号化されたままでファイルとして保存し、表示の度に復号して表示するようにしています。
そのメールの内容を他のアプリケーションで扱う必要が生じた場合等は、表示ウインドウからコピーするか、表示内容をファイルとして保存し直して利用して下さい。
(注1) 残念ながらこれに関して何の保証も出来ません。
まず理解しておいてもらいたいことは、どのような暗号であっても解読される可能性は必ずあるということです。
問題はそのために要する時間やお金などのコストです。
どのようなコストを払おうとも、その暗号を破ることによって得られる「利益」がそれを上回るものであれば、その暗号は破られてしまうかもしれません。
逆に、誰もが(少なくともその暗号文に関心を持つ人間が)、その暗号を破るために必要であろうコストはとても払えるものではない、というようであれば暗号文の安全性は確保されることになります。
要はその暗号文に書かれている内容の攻撃者にとっての価値と、暗号を破るために必要なコストとの比です。
さて、では Mai に用いられている暗号はどうでしょう?
アルゴリズムはさておき、
暗号化鍵
の大きさは 8 バイト、すなわち、64 ビットです。日々増大するコンピュータ・パワーを考えると、どんなコストをかけても必ず解読してやる!という(そしてそれが可能な)攻撃者に対しては必ずしも十分な安全性があるとはいえません。そのメールに解読に要するコストに十分見合うだけの「価値」があれば、解読されてしまうことも考えられます(注2)。
従って、そのような大きな「価値」を持つ内容のメールの安全性を Mai の暗号化に頼るべきではありません。電子メールで送ること自体が既に問題です。
一方そうではないような場合はどうでしょうか? その場合でも、はっきりと安全性を保証できるわけではありません。アルゴリズム自身にまだ知らない弱点があるかもしれないからです。
いずれにしても暗号の安全性ついて述べるのはとても難しいのですが、例えどんなに優れた暗号であっても
暗号化鍵
が不適切であれば容易に破られてしまうということは言えるでしょう。
(注2)少し古い資料ですが[1]によると、2000年に100万ドルの専用ハードウエアでブルートフォース攻撃を行った場合の所要時間は、鍵のビット数が 64 ビットの場合は 4日であると見積もられています。ざっと言って1億円余かけてその暗号解読専用のハードウエアの開発をされた場合、64ビット鍵の暗号はアルゴリズムの優劣にかかわらず 4日で破られてしまうということを意味します。
一方専用ハードウエアではなく、100万ドルの汎用コンピュータとソフトウエアでブルートフォース攻撃を行った場合の所要時間は、100 年となっています。
ちなみに鍵のビット数が 40 の場合はそれぞれ 0.02 秒と 3.3分と見積もられています。
コンピュータの急速な進歩により既にこの計算は現状に合っていない可能性もありますが、ひとつの目安にはなるかもしれません。
[1] Bruce Schneier著,力武健次監訳,道下宣博訳, E-Mailセキュリティ, オーム社, 1995.
暗号化鍵
一般に共通鍵暗号系では暗号化するために使う鍵と、それを元に戻す(復号)ために使う鍵が実質的に同じです。従って、送信側と受信側で事前に鍵について合意し、それを第三者に絶対に漏らさないように秘密にする必要があります。この事前の打ち合わせは安全な経路で行う必要があります。また送受信をする相手毎に異なった鍵を設定する必要があります。
Mai の
暗号化メール
に使われる暗号化鍵は半角文字で8文字、漢字等の全角文字では4文字分の、いわゆる半角相当で8文字です。
アルファベットや数字、記号などを混ぜて他人には推測できない文字列にして下さい。折角、メールを第3者に読めないように暗号化しても、暗号化鍵が容易に推測されたのでは簡単に復号されて、その内容を読まれてしまいます。すべてはこの暗号化鍵にかかっています。
なお、Mai の暗号化鍵は漢字・ひらがな・カタカナが入っていてもかまいません。ただし、入力にはひと工夫いりますが。
また暗号化メールの送受信をする相手毎に異なった暗号化鍵を設定する必要があります。
Mai における IMAP4
Mai はメールボックス=フォルダーという思想のもとで設計しています。IMAP4 を使った際も、同様の思想と操作性を保つため、一部独特の管理をしている部分があります。IMAP4 を使う際は、他のメーラーと併用することは避けて下さい。メールボックス=フォルダーという思想が崩れて、使いにくくなります。
また、一部 RFC2060 で SHOULD になっている機能を使っているところがあり、その為、サーバーによってはうまく動かない可能性があります。その際は作者までお知らせ下さい。
なお、Mai は Washington 大学で開発されている IMAP4rev1 サーバー(UW Server v10.196)で動作確認しています。
このサーバーを使った場合、デフォルトのメールボックス形式は mbox ですが、MH 形式も選択できます。
仮想フォルダーを止めたい(IMAP4)
Namespace の問題について
IMAP4 のポート番号を変更したい
capability チェック
ネットワーク関係の設定
仮想フォルダーを止めたい(IMAP4)
Mai における IMAP4
で述べたように Mai は IMAP4 サーバー側の実装を遮蔽し、メールボックスをフォルダー感覚で使えるよう、すなわち、メールボックスにはメールも入れられれば(サブ)メールボックスも作ることが出来る、というように自然な使い方が出来るように工夫しています。
ただ、どうしても一般のメールソフトのような IMAP4 の(メールボックスの)使い方がしたい場合は(お勧めしませんが)、次のようにしてください。それなりに使えるかもしれません。ただし、この機能はあくまでも隠し機能扱いです。
設定ファイル
Mai.ini の [IMAP4] セクションに
NoIF=1
の一行を加える。
Namespace の prefix について
Mai は IMAP4 の Namespace の prefix として特に何も指定しないもの(NAMESPACE 拡張コマンドで "" として返ってくるもの)を想定していますが、次のようにすることにより、それ以外の prefix に対しても対応可能な場合があります。
ただし、この機能はあくまでも隠し機能扱いです。
設定ファイル
Mai.ini の [IMAP4] セクションに Namespace= として prefix 文字列を指定し、HDelimiter=に hierarchy delimiter を指定する(hierarchy delimiter がデフォルトのものと一致する場合は HDelimiter= は省略可能)。
例えば、Namespace の prefix が "INBOX" で、hierarchy delimiter が "." (NAMESPACE コマンドで ("INBOX." ".") として返ってくるもの)であれば
Namespace="INBOX"
HDelimiter="."
の2行を加える("INBOX." の "." を除いていることに注意せよ)。
なお、この場合、通常作られる
_MaiP
というトップの階層は作られません。
(いわば
_MaiP
という仮想的な Namespace の prefix を使っていたのを、指定されたものに置き換えるのだと考えれば分かりやすいかもしれません)。
IMAP4 のポート番号を変更したい
IMAP4 使用時に IMAP4 のポート番号を変えたい場合は
設定ファイル
Mai.ini の [Host] セクションの POP3Port キーにその番号を指定し、更に IMAP4 キーに 1 を指定してください。
すなわち
[Host]
POP3Port=ポート番号
IMAP4=1
としてください。ただし、この機能はあくまでも現時点では隠し機能扱いです。
capability チェック
Mai では IMAP4 利用時に capability のチェックはしていません。
一時するようにもしましたが、鬱陶しいので結局止めました。
結果、IMAP4rev1, AUTH=LOGIN を利用できることをチェックなしに仮定しています。
もし、チェックが必要な場合は
設定ファイル
Mai.ini の [IMAP4] セクションに Capability=0 を指定して下さい。次回接続時にチェックを行います。ただし、今のところ行うチェックは IMAP4rev1, AUTH=LOGIN,CRAM-MD5 位です。
また、この機能はあくまでも現時点では隠し機能扱いです。
制限事項
Mai の現ヴァージョンでは少なくとも次のような制限事項があります。
- サーバー(ホスト)の漢字コードは JIS に限ります。
EUC には対応していません。SJIS もだめです。
- MIME に完全には対応していません。
ファイルの添付では multipart MIME で base64 によるエンコードを行います。同型式に従ったメーラーからのファイルの添付には対応できるはずです。
ヘッダーは MIME に対応しています。日本語を含むヘッダーは「charset = ISO-2022-JP, encoding = base64」でエンコードして、送信します。逆に言うと、ヘッダーを生 JIS で送ることは出来ません。
- 添付ファイル(バイナリーファイルをテキスト化して送る)の形式は上述のもの(MIME base64)に限られる。
また、分割にも対応していない。
他の形式でエンコードされたメールを受け取った場合は適当なツールを使う必要があります。ただし、uuencode されたテキストを含むメールは
uudecode
により、取り出すことが出来ます。この場合も分割にも対応していません。
- 送信メールの自動折り返し機能はありません。
メーラーによっては送信メールの一行が既定値を超えると自動的に改行を入れてくれる様になっているものもあります。Mai はそのような至れり尽くせり余計なお世話設計にはなっていません。各自の責任で適当な長さで改行して下さい。各行多くても(半角相当で)80字以下、大体72文字程度に押さえるのが良いでしょう。面倒なら送信前に「
送信メール編集ウインドウ
」の「
編集
|
長い行を折り畳む
」を実行して下さい。長い行には適当に改行を入れてくれます。
- 空でないフォルダーの削除。
現ヴァージョンでは危険防止の為、(ローカルのフォルダーに対し) Mai のフォルダーの削除で、メールや書庫ファイル、サブフォルダー等の存在するフォルダーを削除することは出来ません。メールを全て削除してから削除するか、どうしても必要でしたらエクスプローラー等を使って削除して下さい。
- 送信時に宛先に複数のアドレスを並べて指定する場合、個数は約100個程度(各アドレスの長さによって変わる)まで。
通常この程度で十分だし、これを超えるような使い方は、そもそも使い方が良くないと思う・・・(メーリングリストサーバーを使ってね
(^^;)
)。
なお、複数の宛先に同じメールを出す場合、
宛先一覧ファイル
を利用することも出来ます。
- 受信メールに関してもあまりにも長いヘッダーフィールドを持つようなものはうまく表示されません。
通常チェーンメールのような迷惑なものしかないでしょうし、そんなメールはそもそも読む必要がない!といいたいところですが、必要でしたら適当なエディタを使って表示して下さい。また、Mai の送信メールの作成エディタでも見ることができます。
- グループ化されたアドレス等。
- IMAP4 利用時にもデフォルトではパスワードはクリアテキストで送信されています。注意して下さい。
認証にはCRAM-MD5を使う(IMAP4 のみ)
参照。なお、Kerberos 等には対応していません。
- 制限事項というよりバグなのだが、IMAP4 で使った際に、新規メールにもかかわらず、未読メールの扱いになっていることがある。
- MIME ヘッダーの解釈が一部 RFC に合っていないところがある。
- その他。いろいろ・・・。
制限事項というわけではないが貧弱な機能は
印刷
。本文と主要なヘッダーのみを印刷する等というような機能はない。
インストールの前に
インストールの前に
制限事項
を確認しておいて下さい。また次のことも確認しておいて下さい。
- パソコン側の確認
- インストールしようとしているパソコンの OS は Window 95 または Windows NT 4.0 (ともに日本語版)ですか? Windows 3.1 や Windows NT 3.51 等では動きません。
- インストール先のフォルダーを決めておいて下さい。デフォルトでは
Program Files\KiKu\Mai
にインストールされます。
- メールや設定ファイルをおくフォルダーを決めておいて下さい。デフォルトでは Mai をインストールしたフォルダーの下に MaiHome というフォルダーが作られ、そこに設定ファイルやメールが入ります(実際の運用では、更にその下にフォルダーを作って、そこにメールをおくことがおおいでしょう)。
インストール
インストールの前にサーバー(ホストコンピュータ)のアドレス、ログイン名、パスワード、電子メールアドレス等の確認をしておいて下さい。また受信メールの保存を行うフォルダー(ディレクトリー)も決めておいて下さい(
MaiHome
を参照のこと)。
準備が整いましたら、setup.exe を実行して下さい。いくつかの質問に答えて行けばインストールできます。
インストール後にまず Mai を /NU オプション付きで起動して下さい。または、「Mai 初期設定」アイコンをダブルクリックして下さい。起動後、メニューの「設定(K)」から「ネットーワーク(N)...」を選んで
ネットワーク関係の設定
を行って下さい。
設定が済みましたら、ヘルプファイルを参考に他の設定も出来るところは済ませて下さい。出来ないところやわからないところは後回しに。
設定終了後一旦終了させて下さい。
アンインストール
「コントロールパネル」の「アプリケーションの追加と削除」に Mai が追加されているはずです。ここを使って削除して下さい。その際、Mai をインストールした後に出来た設定ファイルやフォルダー、メールの類は削除されません。削除する必要があればエクスプローラー等を使って手動で削除して下さい。
なお、Mai はレジストリーを明示的には使っていません。安心して削除して下さい。
とりあえず使ってみよう
- 何はなくとも
とりあえず使ってみましょう。まず、何はなくとも「ネットワークの設定」をしておく必要があります。まだの場合はメニューの「設定(K)|ネットーワーク(N)...」を選んで
ネットーワーク関係の設定
を行って下さい。それが済みましたら一旦 Mai を終了して下さい。
- 起動すると
再び Mai を起動すると「パスワードの入力」ダイアログが開きます。パスワードを入力して下さい。ここでのパスワードは
ネットーワーク関係の設定
で設定した POP3 (または IMAP4) に対するパスワードです。
適切な設定がなされていればこれでサーバーに接続され、もしメールが届いていれば自動的に自分のパソコン側に取り込まれます。なければ「新規メールがありませんでした」というメッセージが表示されます。
- メールを出す
まず、試しに自分宛にメールを出してみましょう。これでうまくいけば大抵他の人にも届くはずです(自分には届くが他の人には届かない場合はサーバーの管理者にその旨報告しましょう)。
送信するメールを書く場合はメニューの「実行(G)」から「送信メールの作成(S)」を選ぶか、
を押して下さい。
「
送信メール編集ウインドウ
」と「
ヘッダー設定ダイアログ
」が開きます。
ヘッダー設定ダイアログ
ではまず「宛先(To)」を入力して下さい。ここにはメールを出す相手のメールアドレスを入力します。ここでは自分に対してメールを出そうとしているので、自分のメールアドレスを入力して下さい。@ と . の入ったのがメールアドレスです。「
アドレスの登録
」を行っておけばいちいち入力しないでもメニューからアドレスを選ぶことが出来るようになりますが、いまはまだその設定をしていないので地道に入力して下さい(「張り付け」もできます)。
「タイトル(Subject)」はこのメールがどんな内容かを端的に表わすような短い文章ないし単語を書きます。
メールを出す相手(受信側)の使っているメーラー(電子メールソフト)が MIME ヘッダーに対応していることが分かっている場合は漢字や平かな等の日本語を入れてもかまいませんが、不確かな場合は英数字だけにして下さい。これはルールです。なお、Mai は MIME ヘッダーに対応しています。
さて「タイトル(Subject)」ですが、ここでは test1 とでもしておきましょう。
「文頭(挨拶)」「文末(署名)」という項目がありますが、まだ「
テンプレート/署名
の設定」をしてないので今は関係ありません。
ここまで入力できたら間違いがないか、特にメールアドレスに注意して(ほんの1文字違っていても別の人に届いたり、あっちこっちさまよって貴重な資源を浪費した挙げ句戻ってくることになります)、確認後 OK ボタンを押して下さい。
ヘッダー設定ダイアログ
が消えて「
送信メール編集ウインドウ
」が残ります。
「
送信メール編集ウインドウ
」でメールの中身を書いて下さい。ここには漢字や平かなを使ってもかまいません。ただし、「半角カタカナ」やいわゆる「機種依存文字」を使わないように注意して下さい。「半角カタカナ」や「機種依存文字」の意味が分からない人はとりあえず気にしないで入力して下さい。半角カタカナの方はもし使っていても送信時に Mai が発見して注意してくれますし、機種依存文字も今回は自分に送るだけですから使っていてもとりあえず問題ありません。
メールの中身が入力できましたらいよいよ送信です。送信するには「
→(MaiSend)送信メール編集ウインドウ
」のメニューから「実行(G)|メールの送信(S)」を選ぶか「
→(MaiSend)送信メール編集ウインドウ
」の
を押して下さい。メールが送信されます。うまく送信された場合には「変更結果を保存しますか」というようなダイアログが開きます。今回は「いいえ」ボタンをクリックして下さい。「
送信メール編集ウインドウ
」が消えて、これで送信は終わりです。
なお、自分の出したメールの控えを取っておきたい場合は「設定(K)|
送信メールの保存
(F)」で保存先のフォルダー等を設定しておくと便利です。
送信メールの保存
の設定をした場合には先ほどの「変更結果を保存しますか」というようなダイアログは出ないで「
送信メール編集ウインドウ
」が閉じられます。
さて今度は受信ですが、話の都合上、一旦 Mai を終了して下さい。
- メールを読む
Mai を起動して、パスワードを入力すると、サーバーに接続され、もし、新しいメールが届いていると自動的にパソコン側にメールが取り込まれます。
そして「メール一覧ウインドウ」(No.、Date、From、Subject 等書いてあるところ)にその主要項目が表示されます。
先ほど「(3)メールを出す」で自分宛にメールを出したので、そのメールが届いてあるはずです。「番号」のところに 1、「日付」のところに今日の日付が、「From」には自分のメールアドレスが(通常メールを出した人のアドレスが表示される。今回は自分が出したので自分のアドレスが表示される)、そして「Subject」には「タイトル(Subject)」に入力した文字列(test1) が表示されているはずです。
メールを読む為には、「
メール一覧表示ウインドウ
」で読みたいメールの番号またはその行の適当なところ(どこでもいい)にマウスカーソルを当て、マウスの左ボタンでダブルクリックして下さい。「MaiView」という「メール表示ウインドウ」が開いてそのメールの中身が表示されます。デフォルトでは「メール表示ウインドウ」は
メール一覧表示ウインドウ
の下に置かれていますが、読みやすいように適当な場所に移動したり、ウインドウの大きさを変えて下さっても結構です。次回からはその位置・大きさでウインドウが開きます。
また、ヘッダーは隠れた形になっていますがスクロールすると現れます。ただし、メールの本文が短い場合ははじめからヘッダーも表示されています。
他のメールが読みたい場合は
メール一覧表示ウインドウ
で先ほどと同じように読みたいメールをダブルクリックして下さい。この際、「メール表示ウインドウ」はいちいち閉じなくてもかまいません。
なお、次のメールを表示するにはキーボードから Ctrl + N、前のメールを表示するには Ctrl + P を押す手もあります。
- 返事を出す
メールに返事を出したい場合は、そのメールが「メール表示ウインドウ」で表示されている状態でメニューの「実行(G) | 返信(P)」を選ぶか、
を押すか、マウスカーソルを「メール表示ウインドウ」においた状態で右ボタンを押すと現れるメニューから「返信」を選ぶか、キーボードで Ctrl + R を押すかして下さい。
送信の場合と同じように「
→(MaiSend)送信メール編集ウインドウ
」と
ヘッダー設定ダイアログ
が開きますが、今度は「宛先(To)」の欄には既に相手のアドレスが入っていますので、入力する必要がありません。また「タイトル(Subject)」の欄にも元のメールのそれに Re: を付けたものがついているので、これも特に必要がなければそのままで OK です。OK ボタンを押して下さい。
「
→(MaiSend)送信メール編集ウインドウ
」に相手のメールがプレフィックス(引用符) > を各行の先頭に付けた形で挿入されています。これは、返事を出すときに相手のメールを引用することが多いので、そのための便宜です。必要のないところは削って下さい。
また、プレフィックス(引用符)は通常「>」のままでいいですが、他のものに変えたい場合は「設定(K)|リプライ・プレフィックス(R)」で設定して下さい。通常よく使われるのは「>」「>>」「|」(とその前後に空白を入れたもの)ぐらいです。変な文字にすると相手が戸惑いますので、変更するにしても今あげたうちのどれかしておきましょう。
あとは、「(3)メールを出す」と同じです。
- Mai を使いやすくするために
Mai を使いやすくするために、とりあえず次の3つの設定をして下さい。
テンプレート/署名
アドレスの登録
送信メールの保存
更に、次の3つを使うと更に便利です。
未送信メールの保存
From置き換え設定
自動振り分け設定
また、IMAP4 では
設定ファイルをサーバーに(IMAP4 のみ)
等の設定もするといいかもしれません。
Mai の使い方
まず「設定(K)|ネットーワーク(N)...」を選んで
ネットーワーク関係の設定
を行って下さい。
また IMAP4 用では「
設定
|
オプション
|
設定ファイルをサーバーに(IMAP4 のみ)
」
等の設定もするといいかもしれません。
受信
について。
送信
について。
返信
について。
Mai を使いやすくするため、とりあえず次の3つの設定をして下さい。
アドレスの登録
テンプレート/署名
送信メールの保存
更に、次の2つを使うと更に便利です。
From置き換え設定
自動振り分け設定
その他の使い方については各メニューの項目を参照して下さい。
受信
Mai を起動すると、パスワードを聞いてきますので、サーバー(POP3 or IMAP4)のパスワードを入力をして下さい。すると、サーバーに接続し、メールがあればそれを取り込みます(ただし、 /NC オプション付きで起動するとサーバーに接続しないで Mai が起動します)。その際、特に指定がなければ、サーバー側のメールは削除されます。(試運転の段階等で)サーバーのメールを残しておきたい場合はメニューの「設定(S) |
サーバー側のメールを削除しない
」にチェックを入れておいて下さい。
また、
ボタンを押すことによっても、メールを受信することが出来ます。
受信したメールは
メール一覧表示ウインドウ
に番号、From、Subject が一覧表示されます。新規に受信したメールには番号の前に
が付きます。
読みたいメールの番号をマウスの左ボタンでダブルクリックすると、そのメールの内容が表示されます。
送信
送信するメールを書く場合はメニューの「実行(G)」から「送信メールの作成(S)」を選ぶか、
を押して下さい。
「
送信メール編集ウインドウ
」と「
ヘッダー設定ダイアログ
」が開きます。
必要事項を記入後、メールの中身を記入し、送信して下さい。
送信は「
送信メール編集ウインドウ
」のメニューから選ぶか、
を押して下さい。
返信
メールに返事を出したい場合は、そのメールが「メール表示ウインドウ」で表示されている状態でメニューの「実行(G) | 返信(P)」を選ぶか、
を押すか、マウスカーソルを「メール表示ウインドウ」においた状態で右ボタンを押すと現れるメニューから「返信」を選ぶか、キーボードで Ctrl + R を押すかして下さい。
送信の場合と同じように「
送信メール編集ウインドウ
」と
ヘッダー設定ダイアログ
が開きます
宛先、タイトルを確認し、必要事項を選択し、OKすると、受信メールが取り込まれます。メールの中身を書いて送って下さい。
送信は「
送信メール編集ウインドウ
」のメニューから選ぶか、
を押して下さい。
メニューの説明
メニューの中で主なものの説明をします。
ファイル
ファイル・フォルダー関係のメニューです。
新規フォルダー
フォルダー名の変更
フォルダーの削除
メールの削除
書きかけメールの読み込み
名前を付けて保存
印刷
フォントを選択して印刷
終了
新規フォルダー
現在選択されている
フォルダー
の下に新たにフォルダーを作るときにこの項目を選んで下さい。
フォルダー名の変更
現在選択されている
フォルダー
の名前を変更します。
フォルダーの削除
現在選択されている
フォルダー
を削除します。ただし、その
フォルダー
にメールや書庫ファイル、サブフォルダー等がある場合には削除できません。どうしても削除したい場合はエクスプローラー等を使って削除して下さい。その際には必要なファイルがないかどうか十分注意して行って下さい。
メールの削除
現在選択されているメールを削除します。ごみ箱フォルダーにいれたり、リサイクル用にとっておいたりしないで、あっさり削除しますので、十分注意して下さい。
書きかけメールの読み込み
「
送信メール編集ウインドウ
」を開いて、書きかけメールとして保存しておいたメールを読み込みます。ここで書きかけのメールとは「
送信メール編集ウインドウ
」の
書きかけメールの保存
で保存しておいたファイルです。
このときヘッダーの内容も復元されます。念のため
ヘッダーの再設定
で確認して下さい。
ただし、
ヘッダーの中でも
ヘッダー設定ダイアログ
の
「その他」に当たる内容は復元されません
(普通は気にする必要はありません)。
なお、Mai の書きかけメールは単にヘッダー付きのテキストファイルなので、他のエディタ等で同様の形式で作成したファイルでもかまいません。
名前を付けて保存
現在表示されているメールをそのまま(表示されている様に)ファイルとして保存します。保存の際にはファイル名を問い合わせるダイアログが開きます。
この機能は、暗号化されたファイルを平文(復号した後の普通に読むことの出来るテキスト)として保存したい場合などに役に立ちます。
印刷
メールの印刷を行います。あまり細かい設定は出来ませんので、必要なら他の手段で印刷して下さい。また表示に使用しているフォントによってはうまく印刷されないことがあるので、この場合は
うまく印刷できないときは
を参照して下さい。
フォントを選択して印刷
印刷時に使用するフォントを選択して印刷することが出来ます。このメニューを選択すると「印刷」ダイアログが開き、これをOKすると、「フォントの指定」ダイアログが開きますので、ここで印刷に使うフォントを選んで下さい。選択したフォントで印刷が行われます。この場合、引用行のフォントもそうでないフォントも一律に選択したフォントで印刷が行われます。
終了
Mai を終了します。IMAP 用にしている場合は、設定ファイルをサーバーにコピーしてから終了します(設定による)。この際、コピーに失敗した場合またはキャンセルした場合は、もう一度終了するともうコピーしないで終了してしまいます。ご注意下さい。
検索
検索関係のメニューです。
From(To)で検索
Subject で検索
検索
次を検索
全検索&マーク
From(To)で検索
指定された文字列を From に含むメールを探し、もしあればそのメールを表示します。検索は
メール一覧表示ウインドウ
に一覧表示されているヘッダーを対象に、現在選択されている位置の次から下方向に向かって行われます。
なお、From の代わりに To が表示されている場合は「To で検索」として働きます(
送信メールの保存
参照)。
Subject で検索
指定された文字列を Subject に含むメールを探し、もしあればそのメールを表示します。検索は
メール一覧表示ウインドウ
に一覧表示されているヘッダーを対象に、現在選択されている位置の次から下方向に向かって行われます。
検索
現在開いているフォルダーから指定された文字列を含むメールを探し、発見した最初のメールを表示します。
対象となるフォルダーは現在一覧表示しているフォルダーで、そのサブフォルダー等は対象となりません(再帰になっていません)。
フォルダー内検索ダイアログ
フォルダー内検索ダイアログ
検索する文字列とその際の条件を設定します。
- 検索対象
指定文字列をどの範囲で探すかを指定します。
デフォルトではメールの全文を対象に検索しますが、ここの指定によって本文のみから検索したり、ヘッダーのみから検索することが出来ます。また指定ヘッダーでヘッダーのフィールド名を指定すると、そのフィールドのみを検索の対象にすることが出来ます。なおここで指定するフィールド名の大文字小文字は区別されません。
- オプション
大文字小文字を区別して検索するか否か、単語単位で検索するか否かを指定することが出来ます。ここでいう単語は半角アルファベットの大文字小文字(A-Za-z)及びアンダーライン
(_)
からなるものとします。
次を検索
検索
を続行し、次に指定された文字列を持つメールを表示します。
検索は現在表示されているメールの次のメールから行われます。
全検索&マーク
現在開いているフォルダーから指定された文字列を含むメールを探し、それらのメールを選択状態にします。特定の文字列を含むメールを他のフォルダーに移動する場合などに有用です。
フォルダー内検索ダイアログ
表示
このメールを表示
次のメールを表示
前のメールを表示
大切なメールにする(ローカルフォルダーのメールのみ)
未読にする
既読にする
すべて選択
全選択解除
番号の付け直し(ローカルフォルダーのメールのみ)
最新の状態に更新
このメールを表示
現在選択されているメールを表示します。ただし、表示は
メール一覧表示ウインドウ
で、表示したいメールにマウスカーソルを合わせて、左ボタンをダブルクリックすることにより実行できますので、このメニューはあまり使う機会はないでしょう。
次のメールを表示
現在表示されているメールの次のメール(
メール一覧表示ウインドウ
で1つ上)のメールを表示します。この機能はメール表示ウインドウがトップにある時に、CTRL+N キーでも実現できます。
前のメールを表示
現在表示されているメールの前のメール(
メール一覧表示ウインドウ
で1つ下)のメールを表示します。この機能はメール表示ウインドウがトップにある時に、CTRL+P キーでも実現できます。
大切なメールにする(ローカルフォルダーのメールのみ)
現在選択されているメールを大切なメールとしてマークします。一覧表示の際のアイコンが
大切なメールとしてマークされたメールを削除しようとすると、本当に削除していいのかどうかを確認されます。従って、「大切なメール=削除の際に確認を求められるメール」ということになります。ただし、メニューの
メールを書庫に
を実行して、書庫ファイルを作った際の削除では、大切なメールであっても確認なしに削除されます。
なお、この機能は当該メールファイルの属性を読み取り専用にすることによって実現しています。
未読にする
現在選択されているメールを未読扱いにします。一覧表示の際のアイコンが
になります。
既読にする
現在選択されているメールを既読扱いにします。。一覧表示の際のアイコンが
になります。なお、この機能は当該メールファイルにアーカイブ属性を与えることによって実現しています。従って、Mai の外からファイルを操作した場合などは未読、既読の判定が狂う可能性があります。
すべて選択
メール一覧表示ウインドウ
に表示されているメールを全て選択します。
全選択解除
メール一覧表示ウインドウ
での選択を全て解除します。メールが表示されている場合は表示ウインドウを閉じます。
番号の付け直し(ローカルフォルダーのみ)
- 抜け番号の解消
Mai はメールを1メール1ファイルとして、各フォルダー毎に1番から順に番号を振ってファイル名としています。ところが移動等で途中の番号がぬけてファイルの数の割にはファイル番号が大きいという現象が起こることがあります。この場合、ファイルの数の割には処理速度が低下することがありますので、この「番号の付け直し」を実行して、ファイル番号を1番から順番に(抜けのない)番号にして下さい。
- 日付順
日付の古い順に1番から番号を付け直します。
最新の状態に更新
Mai は各フォルダー毎に、そのフォルダーのファイル全部の主要ヘッダーをテーブルとして1つのファイルにまとめて持っています。このため Mai 以外でメール(ファイル)の操作をした場合、例えばエクスプローラーを使って移動、削除等をした場合、このテーブルと実際のファイルとが一致せず、矛盾を起こします。そこで、このような Mai の外で MaiHome 以下にあるメール(ファイル)を操作した場合は、このメニュー項目を選んで下さい。テーブルが作り直されます。
実行
送信メールの作成
返信メールの作成
転送メールの作成
受信
一回振り分け
自動振り分け
自動振り分け2
新着メールとして取り込む
メールを書庫に(ローカルフォルダーのメールのみ)
uudecode
添付ファイルの取り出し
PGP添付公開鍵の取り出し
設定ファイルをサーバーにコピーする(IMAP4 のみ)
設定ファイルをサーバーから取り出す(IMAP4 のみ)
設定ファイルのバックアップを作る(IMAP4 のみ)
送信メールの作成
メールを送りたい時に使います。このメニューを選ぶと、「
送信メール編集ウインドウ
」が開きます。
返信メールの作成
現在読んでいるメールに返事を出したいときに使います。この項目を選ぶと、「
送信メール編集ウインドウ
」が開き、現在読んでいるメールが引用として取り込まれます。
転送メールの作成
現在読んでいるメールを他の人に転送したいときに使います。この項目を選ぶと、
転送メールの設定
ダイアログが開きます。ここで
- MIME message/rfc822 形式
- 従来形式
のどちらかを選んで下さい。
「MIME message/rfc822 形式」では転送するメールを MIME の中にカプセル化します。
添付ファイルが付いているメールを添付ファイルごと転送する際はこちらを選択してください(「従来形式・本文のみ」では添付ファイルなどは転送しません)。
(注意)
この形式でメールを転送する際は、Mai は、あたかも添付ファイルがあるかのような扱いをしますので、ファイルを添付した覚えはないのに・・・と、びっくりしたりしないようにして下さい。
また、この形式では例えば暗号化してあるメールも(特定のヘッダーフィールドを除いて)そのまま転送しますので注意が必要です。
「従来形式」は逆に、(特定のヘッダーフィールドを除いて)表示されている形でメールの中に取り込みます。従って転送しようとしているメールに添付ファイルがあっても、それは転送されません。
「従来形式」を選んで OK すると、「
送信メール編集ウインドウ
」が開き、現在読んでいるメールが転送メールとして取り込まれます。このとき、
前後に引用の区切りを表す文字列
"----- Forwarded Message ------ ------"
と
"----- End of Forwarded Message ------"
が自動的に挿入されます。
この際、ヘッダーのフォールディングは解除し、MIME ヘッダーは復号して読み込みます。
どちらの形式の場合も転送するメールのヘッダーフィールドは
転送メールの設定
で指定されたものを残します。
受信
サーバーに届いているメールを取り込みます。
一回振り分け
現在選択されているフォルダーのメールを一定の規則にしたがって他のフォルダーに振り分けます。この項目を選ぶと、
振り分けダイアログ
が開き、そこで振り分けのルールを記述し、実行すると振り分けられます。
自動振り分け
現在選択されているフォルダーのメールを一定の規則にしたがって他のフォルダーに振り分けます。
一回振り分け
が、実行しようとする度に設定をしなければならないのに対し、自動振り分けでは
自動振り分け設定
で設定されたルールが常に適用されます。
これは
ボタン
を押すことでも実行できます。
自動振り分け2
現在選択されているフォルダーのメールを一定の規則にしたがって他のフォルダーに振り分けます。
自動振り分け設定2
で設定されたルールが常に適用されます。
新着メールとして取り込む
選択されたファイルをすべて新規メールとして MaiHome フォルダーに取り込みます(コピー)。取り込まれたファイルは新着メール扱いになります。元のファイル名は特に番号でなくてもかまいません。別のメーラーで受信したメールを Mai に取り込むとき等に使います。
メールを書庫に(ローカルフォルダーのメールのみ)
現在表示されているフォルダーのメールを1つの圧縮ファイル−書庫にします。
- UNLHA32.DLL が必要。
この機能はMiccoさん作の UNLHA32.DLL を利用しますので、あらかじめ UNLHA32.DLL をインストールしておく必要があります。 UNLHA32.DLL のバージョン 0.80 以上を推奨します。
- サブフォルダーには影響しない。
書庫に移動されるのは当該フォルダーのメールだけで、サブフォルダー以下のメールはそのままです。
- 全部移動する。
当該フォルダーのメールはすべて書庫に移動します。移動する個数を限定したり、あるいは残すメールの個数を指定したり、といった機能は少なくとも現ヴァージョンではありません。
- 書庫はそのフォルダーにできる。
書庫は対象としているそのフォルダー内に作成されます。書庫名はデフォルトでは
"フォルダー名日付.LZH"
となってます。
- HCACHE.TXT もいっしょに格納される。
HCACHE.TXT はそのフォルダー内のすべてのメールについて、その番号、From、Subject、日付、を記録しています。このファイルをメールといっしょに格納しています。後日、書庫内にあるメールを検索する必要が生じた際は、とりあえず、このファイルだけ解凍して下さい。それをエディタ等で検索し、必要なメール番号を確かめて、その番号のメールだけを解凍する、といった使い方が出来ます。
また、このファイルは拡張子が .TXT になっていますので,多くの場合、解凍ユーティリティで HCACHE.TXT をダブルクリックするだけで表示されると思います。
- 上書きに注意。
Mai ではメールのファイル名は番号のみになってます。従って、既にある書庫に新たにメールを追加しようとすると、同じ番号のメールが既にあって、そこに追加メールが上書きされ、前のメールが消えてしまう、といった事態が容易に起こり得ます。既にある
書庫に追加するのは危険
ですので、保存の必要が生じたときは新たに書庫を作った方がいいでしょう。同じ理由で、
- 解凍時にも注意
する必要があります。既存のフォルダーとは別に解凍用のフォルダーを作ってそこに解凍した方がいいでしょう。そうしておいて必要なら、
新着メールとして取り込む
機能を使って、MaiHome に移動して下さい。
- 適宜書庫に移動させよう。
フォルダー内のメールの数が余り多くなると、Mai の動作が遅くなります。また、メールはファイルの大きさが小さい場合が多いので、必要以上にディスクを占領します(特に16ビット FAT の場合)。
適当な数のメールが溜まったら、この機能を利用するか、適当なツールでまとめてしまった方がいいでしょう。他のツールを使った場合は
最新の状態に更新
の項も参照して下さい。
uudecode
現在表示されている受信メールに対し、uudecode を実行します。もし、現在表示されている受信メールの中に uuencode されたデータが貼り付けされている場合は、保存ファイル名を入力するダイアログが現れます。ファイル名は uuencode されたデータから得られたものを提示しますので、主にフォルダー(パス)を選択する為のダイアログです。
(注意)現ヴァージョンでは uuencode されたデータに含まれているパーミッションは無視します。
添付ファイルの取り出し
現在表示されているメールに添付ファイルがある場合、その添付ファイルを取り出します。通常、Mai ではメールを開いた際に、添付ファイルがあるメールであればその旨表示し、取り出すかどうか尋ねてきますので、この機能を使う機会は余りないかもしれません。
添付ファイルのお知らせをしない
PGP添付公開鍵の取り出し
PGPの公開鍵が添付されたメールから鍵を取り出します。
ただし、この項目は
PGPを使う
設定になっているときのみ使用できます。
設定ファイルをサーバーにコピーする(IMAP4 のみ)
このメニューを選択すると設定ファイルをサーバーにコピーします。サーバー上に置かれている以前の設定ファイルは削除されます。鍵ファイルを含めるか否かは設定に従います。
設定ファイルをサーバーから取り出す(IMAP4 のみ)
このメニューを選択するとサーバー上に置かれている設定ファイルを取り出します。ローカルにある設定ファイルは上書きされてしまいますので注意して下さい。鍵ファイルを含めるか否かは設定に従います。
設定ファイルのバックアップを作る(IMAP4 のみ)
このメニューを選択すると設定ファイルをひとまとめにしたファイルを作成します。保存先のファイルパスを聞いてきますので、適当なフォルダーを選択し、ファイル名を指定して下さい。作成されたファイルは Multipart MIME メールの形式になっていますので、必要になったとき(何らかの原因で設定ファイルがなくなったとき等)
新着メールとして取り込む
を使ってメールとして取り込むことにより、設定ファイルが取り出せます。
サーバー側、ローカル側どちらにも置くことが出来ますので、都合のいい方を選んで下さい。一般に、サーバー側に置く方が便利な場合が多いと思われますが、可能ならローカルにも保存しておくことをお勧めします。
設定ファイルは定期的にバックアップを取りましょう。
設定
各種の設定を行います。
ネットワーク
アドレスの登録
テンプレート/署名
送信メールの保存
未送信メールの保存
自動振り分け設定
自動振り分け設定2
From置き換え設定
リプライ・プレフィックス
暗号化鍵の登録
Webブラウザの設定
外部アプリケーションの登録
PGP使用の設定
サーバー側のメールを削除しない(POP3 のみ)
オプション
ネットワーク
ネットワーク関係の設定を行います。通常最初に一回行います。
ここでの入力は基本的に(半角の)アルファベット、数字と幾つかの記号しか使いません。日本語入力は OFF にしておいて下さい。
- 「SMTPのアドレス」
SMTP サーバー(メールを送信するときに相手をしてくれるホストコンピュータ)のアドレスを入力してください。
- 「POP3(IMAP4)のアドレス」
POP3 サーバーのアドレスを入力してください(IMAP4 で使う場合は IMAP4 サーバーのアドレスを入力してください)。このアドレスが自分のメールアドレスの@マーク以下になっていることが多いようです。
- 「ユーザー(アカウント)名」
「POP3(IMAP4)のアドレス」で指定したサーバーに登録されている自分のログイン名(ユーサー名)を記入します。プロバイダーによってはメールアカウント名と呼んでいるかもしれません。メールアドレスの @ マークの前部分と同じ場合が多いですが、必ずしもそうとも限りません。
- 「パスワード」
上記のログイン名に対応するパスワードをかきます。プロバイダーによってはメールパスワードとか POP パスワードと呼んでいるかもしれません。パスワードについてはサーバーとの接続時に別途尋ねる(入力する)ようになっていますので、とりあえず空欄のままで結構です。
- 「メールアドレス」
自分のメールアドレスをかきます。ここに入力したアドレスがメール送信時に From として使われます。上記の「ユーザー名」と「POP3のアドレス」を@マークで繋いだアドレスになっていることが多いようですが、これも一概には言えません。
なお、メールアドレスにコメント(""で括って自分の名前などを入れる)を入れたい場合は、メニューの
「設定|オプション|
アドレスに名前を加える
」を利用して下さい。
- 「POP or IMAP」
POP3 を使うか、IMAP4 を使うかどちらかを選択します。下に表示される番号はポート番号で、通常 POP3 は 110、IMAP4 は 143 です。POP3 のポート番号が 110 ではない場合、初期化ファイル mai.ini の当該部分を直接書き直す必要がありますが、大抵は 110 なので気にしなくても大丈夫です。何のことか分からなければ POP3 のままにしておいて下さい。
IMAP4 のポート番号を変更したい
- 「MailBox Type」
IMAP4 使用時に有効になります。「通常」はサーバー上のメールを mbox 形式で保存し(UW Server の場合。IMAP サーバーのデフォルトの形式)、フォルダーツリーも Mai 独自のツリーを構築します。デフォルトです。それに対し、「MH」はサーバー上のメールを MH 形式で保存し、フォルダーツリーも MH のそれを使います。従ってこちらを選択しておくと mh や Mew で作ったフォルダーがそのまま利用できます。ただし、サーバーが UW Server方式で MH 形式に対応しているものである必要があります(UW Server 以外でうまく動くかどうかはわかりません
(^^;)
)。またMHが使えるように予めサーバー側で適切な設定がなされていることが必要です(例えば、サーバー側の自分のホームディレクトリーに
.mh_profile
ファイルが必要かもしれません)。
- 「簡易入力」
"SMTPのアドレス = POP3(IMAP4)のアドレス" になっていて
"メールアドレス = ユーザー名@SMTPのアドレス" になっている場合に使って下さい。このボタンを押すと、メールアドレスを入力するだけでパスワードを除く項目すべてに値が入ります。
From置き換え設定
受信メールを一覧表示する際に、本来の From の代わりに別の文字列を表示させることが出来ます。例えば、受信メールの From が「kikumasa@po.cc.yamaguchi-u.ac.jp」であったとき、「kikumasa@po.cc.yamaguchi-u.ac.jp」の代わりに「菊政」と表示させる事が出来ます。これは単純なパターンマッチングで置き換えており、その対応を設定する
From置き換え設定ダイアログ
を開くのがこのメニューの役割です。
From置き換え設定ダイアログ
- 「追加」
新しい置き換えの規則を設定する際にこのボタンを押します。
From置き換え追加設定ダイアログ
が開きます。
- 「削除」
置き換えを止めたいパターンがある場合は、その番号を選んでからこのボタンを押して下さい。
- 「編集」
既に設定済みの置き換えを変更したい場合は、その番号を選んでからこのボタンを押して下さい。
From置き換え追加設定ダイアログ
「From」に本来の From にかかれている文字列を記入し、「->置き換え表示」にその文字列を含む From だった場合に置き換えて表示する文字列を記入して下さい。
自動振り分け設定
メールを他のフォルダーに移動させる際、現在のフォルダーの全メールを対象に、メールの From や Subject の内容によって移動先を振り分けて移動させる機能があります。その振り分けのルールを設定する
自動振り分け設定ダイアログ
を開くためのメニューです。実際に振り分けを実行するのはメニューの「実行 |
自動振り分け
」で行います。
また
ボタン
を押すことでも実行できます。
自動振り分け設定2
メールを他のフォルダーに移動させる際、現在のフォルダーの全メールを対象に、メールの From や Subject の内容によって移動先を振り分けて移動させる機能があります。その振り分けのルールを設定する
自動振り分け設定ダイアログ
を開くためのメニューです。実際に振り分けを実行するのはメニューの「実行 |
自動振り分け実行2
」で行います。
基本的に
自動振り分け設定
と同じですが、異なるのは、
自動振り分け設定
の実行にはメニューから選択する以外に
ボタン
を押すことでも実行できるに対し、
自動振り分け設定2
はメニューから「実行 |
自動振り分け実行2
」を選択する以外にはないことです。
従って普段よく使う方の設定を
自動振り分け設定
で行い、たまにしか使わない方を
自動振り分け設定2
に設定しておくといいでしょう。
例えば受信メールの振り分け(MaiHome ないし
_MaiP
フォルダーで実行する)を
自動振り分け設定
に、送信メールの振り分け(
送信メールの保存
フォルダーで実行する)を
自動振り分け設定2
にするといった用途が考えられます。
自動振り分け設定ダイアログ
- 「追加」
振り分けを行いたいパターンを追加する場合に押します。すると
振り分けダイアログ
が開きますので、そのダイアログで振り分けのルールの設定を行って下さい。
- 「削除」
振り分けを止めたいパターンがある場合は、その番号を選んでからこのボタンを押して下さい。
- 「編集」
既に設定済みの振り分けの規則を変更したい場合は、その番号を選んでからこのボタンを押して下さい。
振り分けダイアログ
- 「From Subject」
振り分けは各メールの From または Subject の*どちらか*の内容を元に行います。そのどちらにするかを選びます。
- 「先頭 途中」
上で選んだ From または Subject の中に、この下で指定する文字列が含まれていれば、そのメールを指定した場所に移動します。その際に、指定した文字列が From または Subject のどの位置にあっても良いのなら「途中」を、指定した文字列が From または Subject の先頭から始まっている場合のみに含まれているとみなすのであれば「先頭」を選んで下さい。「途中」は「先頭」を含みます。
- 「を含むメールを」
From または Subject の中にどういう文字列が含まれている場合に移動するかを指定します。
- 「に移動する」
条件を満たしたメールの移動先のフォルダーを指定します。
例えば XYZメーリングリストで Subject が常に
Subject: [XYZ-ml 番号] なんたらかんたら
というような形になっているのであれば
「Subject」
「先頭」
「[XYZ-ml 」を含むメールを
「
Mailing List\XYZ
」に移動する。
というような指定にするといいでしょう。
フォルダーは MaiHome からの相対パスで指定して下さい。
暗号化鍵の登録
暗号化メール
の送受信の際、本来なら暗号・復号のための
暗号化鍵
を入力する必要があります。Mai は今のところ共通鍵暗号を使っているので、やり取りをする相手毎に異なった
暗号化鍵
を設定する必要があります。そのため、相手が増えれば
暗号化鍵
の管理が大変になります。
たいていは覚えきらないので、覚えやすい安直な
暗号化鍵
にするか、どこかにメモすることになります。これらは共にセキュリティを低下させるので一般に薦められません。
とはいってもそれを実際に禁止することは不可能ですし、それならと、始めから Mai がその機能を代行することにしました。あなたが
暗号化鍵
を紙やパソコンにメモをする代わりに Mai にメモっておくことが出来るのです。
このメニューを選ぶと、
暗号化メールの鍵管理ダイアログ
が開きます。そこで
通信相手のメールアドレスとその
暗号化鍵
の対を登録して下さい。同じダイアログで登録の変更、削除も出来ます。
ここでメールアドレスと暗号
暗号化鍵
のペアが登録されると、
暗号化メール
の送信の際、送信メールの To フィールドの最初に指定されているアドレスと登録済みのアドレスとが比較され、一致するアドレスがあった場合には、自動的に対応する
暗号化鍵
で暗号化されるため、手動で
暗号化鍵
を入力する必要がなくなります。
受信メールを表示させる際も同様に、ここに登録されているメールアドレスと From に書かれているアドレスが一致した場合、対応する
暗号化鍵
で自動的に復号され、表示されます。
どちらの場合にもメールアドレスは完全一致する必要があります。
登録されたアドレスに一致するものがない場合は
暗号化鍵
を聞いてきますので手動で入力する必要があります。
暗号化メールの鍵管理ダイアログ
暗号化メール
の
暗号化鍵
とメールアドレスとのペアを保存するためのダイアログです。
ここで保存された
暗号化鍵
は
暗号化メール
の送信と、受信メールの表示の際に自動的に利用されます。
メールアドレスには登録済みのメールアドレスが表示されます。
- 「追加」ボタン
暗号化鍵
とメールアドレスとのペアを追加する際に押します。
鍵追加ダイアログ
が開きますので登録したいメールアドレスと
暗号化鍵
を入力して下さい。
- 「削除」
不要になった
暗号化鍵
とメールアドレスとのペアを削除する際に押します。あらかじめ削除したいメールアドレスをマウスの左クリックで指定したおいてからこのボタンを押して下さい。
- 「変更」
既に登録済みの
暗号化鍵
を変更したい場合に使います。あらかじめ変更したいメールアドレスをマウスの左クリックで指定したおいてからこのボタンを押して下さい。
鍵追加ダイアログ
が開きますので変更後の
暗号化鍵
を入力して下さい。
鍵管理ファイルのロック
暗号化鍵
を登録すると、その鍵とメールアドレスの対は MaiHome にある鍵管理ファイルとして保存されます。これは非常に危険な状態です。Mai はパソコン上のセキュリティについては一切考慮していませんが、このファイルをクリアテキストのままおいておくのはいくらなんでも気が引けます。そこでこの鍵管理ファイル自身も暗号化しておくことにしています。その
鍵管理ファイルの暗号化
に使う
暗号化鍵
種類を指定します。
- 鍵管理ファイルに鍵を付ける(鍵は任意)
鍵管理ファイルの暗号化に際しては、ユーザーが独自の鍵を設定する。セキュリティレベルは一番高い。この項目を選ぶと鍵管理ファイルを利用する際には設定した
鍵管理ファイルの
暗号化鍵
を常に入力する必要があります。従って、
暗号化メール
の送信・表示の際には常に
鍵管理ファイルの
暗号化鍵
を入力する必要があり、少々面倒ですが、個々のメールの
暗号化鍵
を覚えるよりは、1つの
暗号化鍵
を覚えればいいので簡単。
この項目を選んで「Ok]ボタンを押した場合は
鍵管理ファイルの鍵の入力ダイアログ
が開きますので、ここで鍵管理ファイルの
暗号化鍵
を設定して下さい。これを後々、
暗号化メール
の送信・表示の際には指定することになります。
- 鍵管理ファイルに鍵を付ける(鍵はログインパスワードに同じ)
鍵管理ファイルに鍵を付けること自体は「鍵管理ファイルに鍵を付ける(鍵は任意)」と同じですが、その鍵を POP サーバーのログインパスワードとします。この場合、暗号化メールの送信・表示の際にはログインパスワードが利用されるのでいちいち入力する必要がありません。
ただし、ログインパスワードを変更した場合、こちらの鍵も忘れずに変更する必要があります。
ログインパスワードの変更に伴う鍵管理ファイルの鍵の変更
を参照して下さい。
- 鍵管理ファイルの鍵を付けない
鍵管理ファイルに鍵を付けること自体は上記2つに同じですが、
暗号化鍵
は Mai が設定します。はっきりいってセキュリティの機能はありません(このファイルを盗られた場合 Mai があれば直ぐに利用できる)が、一番便利に使えるので、Windows NT 4.0 などで個人データのセキュリティが確保されている場合には、各個人の判断で使ってもいいでしょう。
鍵追加ダイアログ
メールアドレスと
暗号化鍵
のペアを指定し、鍵管理ファイルに登録します。なお、「変更」の際も同じダイアログが開きますが、この場合は「アドレス」欄には既にメールアドレスが入っています。
- アドレス
相手のメールアドレスを入力して下さい。鍵の自動利用ではメールアドレスの完全一致を前提としていますので、送信時の To フィールドに記入するアドレスをここに指定して下さい。
ただし、アドレスにコメント等が入っている場合にはそれを取り除いたアドレスを指定して下さい。通常、@ マークを含む文字列が本来のメールアドレスなので、これを指定すれば良いことになります。良く分からない場合や、うまく行かない場合は、一度登録なしで、
暗号化メール
の送信または表示をして見てください。その際、暗号化鍵入力ダイアログに表示されたアドレスで登録すればOKです。
また同じ人物にも関わらず To と From でメールアドレスが異なる場合はどちらも、登録する必要があります(2度に分けて追加して下さい)。
- 鍵
暗号化鍵
を入力して下さい。安全のため、実際に入力された文字ではなくアスタリスク * が表示されます。
- 鍵再入力
暗号化鍵
をもう一度入力します。これは入力ミスなどを防ぐ為に行います。
ログインパスワードの変更に伴う鍵管理ファイルの鍵の変更
鍵管理ファイルのロックに「鍵管理ファイルに鍵を付ける(鍵はログインパスワードに同じ)」を指定した場合、(POP サーバーの)ログインパスワードを変更すると鍵管理ファイルの
暗号化鍵
も変更する必要があります。既にログインパスワードを変更してしまった場合、メニューの
暗号化鍵の登録
を選んでも
暗号化鍵
が異なってしまっていることになるので
暗号化メールの鍵管理ダイアログ
は開きません。そこで次の手順に従って鍵管理ファイルの鍵の変更をして下さい。
(1) メニューの「
設定
|
ネットワーク
」を選び、「パスワード」欄に変更
前
のパスワードを入力し、「OK」ボタンを押す。
(2) メニューの「
設定
|
暗号化鍵の登録
」を選ぶ。今度は
暗号化メールの鍵管理ダイアログ
が開くので
鍵管理ファイルのロック
で一旦「鍵管理ファイルの鍵を付けない」を選び「OK」ボタンを押す。
(3) 再び メニューの「
設定
|
ネットワーク
」を選び、「パスワード」欄に変更
後
のパスワードを入力し、「OK」ボタンを押す。
(4) メニューの「
設定
|
暗号化鍵の登録
」を選ぶ。開いた
暗号化メールの鍵管理ダイアログ
で
鍵管理ファイルのロック
の「鍵管理ファイルに鍵を付ける(鍵はログインパスワードに同じ)」を選び「OK」ボタンを押す。
これでOKです。面倒そうですが、要するに一旦古いパスワードで鍵管理ファイルを開いておいて、とりあえず鍵無しで保存、その後、新しいパスワードにして、鍵管理ファイルに鍵を設定するわけです。
Webブラウザの設定
普段お使いの Web ブラウザをフルパスで指定して下さい。メール表示ウインドウで URL を反転表示し、マウスの右ボタンを押すと、ポップアップするメニューに「Web を起動」という項目が現れます。このメニューを選択した際起動されるWebブラウザが、ここで指定されたブラウザです。なお、Web を起動する際には、単に反転表示されている部分をブラウザに引数として渡して起動しています。従って、URL を引数として指定できないブラウザではうまくいきません。インターネット・エクスプローラーやネットスケープはOKです。また誤って URL ではない文字列を反転表示して Web を起動した場合でも、そのまま引数として渡すので注意して下さい。
外部アプリケーションの登録
よく使うアプリケーションを登録しておきます。
外部アプリケーションの登録ダイアログ
が開きますので、必要な設定を行って下さい。
ここで登録したアプリケーションは Mai の「
外部アプリケーション
」メニューから選んで実行することが出来ます。登録は最大10個まで出来ます。デフォルトではエクスプローラが登録されています(従って残りは9個)。
例えば、指定したキーワードを含むメールの検索をするために文字列検索専用ソフトを登録するとか、あるいは、画像データが添付されてきたときのため、適当なビューワーを登録しておくなど、Mai 連動してよく使うアプリケーションを登録しておくと便利です。
(
外部アプリケーションの設定ダイアログ
に例をあげています)。
外部アプリケーションの登録ダイアログ
外部アプリケーションを登録するためのダイアログです。新規に登録する際には「追加」ボタンを押して下さい。「
外部アプリケーションの設定ダイアログ
」が開きます。ここで必要な項目を入力して下さい。
既に登録してある項目を変更する際は、その番号をクリックして選択状態(反転表示)にしてから「編集」ボタンを押して下さい。また削除する場合もその番号をクリックして選択状態にしてから「削除」ボタンを押して下さい。
ここで登録したアプリケーションは Mai の「
外部アプリケーション
」メニューから選んで実行することが出来ます。登録は最大10個まで出来ます。デフォルトではエクスプローラが登録されています(従って残りは9個)。
外部アプリケーションの設定ダイアログ
外部アプリケーションを新規設定または既に登録されているものを編集する際に使うダイアログです。
- メニュー項目名
ここに記入した名前がメニューの「
外部アプリケーション
」に現れます。内容を端的によく表す名前にしておくといいでしょう。
- アプリケーション名
起動したいアプリケーションのフルパスを書いておきます。パスの通ったフォルダーにあるアプリケーションについては実行ファイル名のみでもかまいません。
メニューの「
外部アプリケーション
」から上記の「メニュー項目名」で設定した項目が選択されると、ここに書いたアプリケーションが起動します。
- オプション
上記のアプリケーションを起動する際、コマンドラインオプション(スイッチ)として指定したいものがある場合にはここに書いておきます。特に必要なければ空白のままにしておいて下さい。ここでは次の記号を使うことが出来ます。これらの記号を書いておけば、その部分が対応するファイル名等に置き換えられます。該当するものがなければ単に記号部分が削除されたオプションになります。
%D または %d = 現在選択されているフォルダー(ディレクトリー)のパス。
%V または %v = 現在表示されているメールのファイルパス。
%N または %n = 現在表示されているメールのファイル名。
%P または %p = 現在選択されているメールのファイルパス一覧。複数選択されている場合は空白で区切って並べられる(C:\Mail\MaiHome\1 C:\Mail\MaiHome\2 C:\Mail\MaiHome\5
の如く)。ただし、31キロバイトを超えるた場合は、超える部分は黙って無視されます。
%F または %f = 現在選択されているメールのファイル名一覧。複数選択されている場合は空白で区切って並べられる(1 2 5 の如く)。
ただし、31キロバイトを超えるた場合は、超える部分は黙って無視されます。
例えばアプリケーション名に explorer.exe、オプションに
/e,%D を指定した場合、
Mai の一覧表示ウィンドウで選択されているフォルダーが
C:\Program Files\KiKu\Mai\MaiHome
であれば、
explorer.exe /e, C:\Program Files\KiKu\Mai\MaiHome
が実行されます。これは
外部アプリケーション
にデフォルトで登録されているエクスプローラーの設定です。
- 起動時フォルダー
指定されたアプリケーションが起動する際のフォルダーを指定します。特に必要なければ空白のままにしておいて下さい。
PGPを使うには
Mai で PGP メールを使うには別途 PGP (Network Associates, Inc.) Ver.6.0.x (6.0.2等。6.5 には対応していません。
PGP6.5 や 5.5 等を使いたいのですが?
参照) を予めインストールしておく必要があります。
また
pgpmsg60.dll
(山田智史さん作)も必要ですが、これは山田さんのご好意により Mai に同梱してありますので、既に Mai と一緒にインストールされているはずです。
(ただし、バージョンアップ版のアーカイブは同梱していません)。
次の手順でインストール及び設定を行ってください。
- PGP のインストール。
PGP 6.0.2i 等をインストールし、鍵の生成など必要な設定を行ってください。
- Mai の設定。
Mai のメニューの「
設定
|
PGP使用の設定
」メニューを選び、開いた「PGP使用の設定」ダイアログの
「
PGPを使う
」という項目にチェックを入れてください。ただそれだけです。
これで Mai から PGP を使ったメールが簡単に扱えるようになります。
PGPを使ったメールの送受信の仕方
を参考にして下さい。
なお、PGP を使用した場合でも、Mai はローカル(パソコン)でのメッセージの秘匿性は考慮していません。PGP を復号、表示する際にテンポラリーファイルを使用します。この際に OS が死んだりするとテンポラリーファイルが残ることも考えられます。同じパソコンを複数の人で共有する際は特に注意してください。
PGP使用の設定
PGPを使う
送信メールのPGP暗号化/署名にはPGP/MIME 形式を使う
送信PGPメールの保存
PGPを使う
Mai から PGP で暗号化あるいは署名したメールを扱いたい場合には、このオプションにチェックを入れてください。
ただし、Mai で PGP メールを使うには別途 PGP (Network Associates, Inc.) Ver.6.0.x (6.0.2等。6.5 には対応していません。
PGP6.5 や 5.5 等を使いたいのですが?
参照) を予めインストールしておく必要があります。
詳しくは
PGPを使うには
を参照してください。
PGP を使ったメールの送受信の仕方は
PGPを使ったメールの送受信の仕方
を参考にして下さい(簡単です!)。
なお、PGP を使用した場合でも、Mai はローカル(パソコン)でのメッセージの秘匿性は考慮していません。PGP を復号、表示する際にテンポラリーファイルを使用します。この際に OS が死んだりするとテンポラリーファイルが残ることも考えられます。同じパソコンを複数の人で共有する際は特に注意してください。
pgpmsg60.dll
pgpmsg60.dll の著作権は作者である 山田智史 さんが保持しています。
山田智史さんの連絡先は
E-mail: s-yamada@kh.rim.or.jp
です。また pgpmsg60.dll は
http://www.kh.rim.or.jp/~s-yamada/software/pgpmsg.html
にあります。
PGPを使ったメールの送受信の仕方
Mai から PGP を使った暗号化メールや署名入りメールを扱うには予め別途 PGP (Network Associates, Inc.) を予めインストールしておく必要があります。もしまだであれば
PGPを使う
を参照してください。ここでは既に必要なソフトのインストール及び設定は済んでいるものとします。
- PGPで暗号化/署名して送信する。
普通に送信用メールを書いてください。送信時にメニューの「
実行
」から
PGPで暗号化&署名して送信
PGPで暗号化して送信
PGPで署名して送信
の何れかを選んで送信するか、対応するガジェットボタンをクリックすればそれで OK です。
また、PGP の公開鍵を添付して送信するには
PGP公開鍵を添付して送信する
を選んでください。
また、添付ファイル付きのメールを PGP で暗号化した場合は、予め
添付ファイルの追加
で、添付するファイルを選んでおいて下さい。あとは上と同じです。
なお PGP を使うときは
宛先一覧ファイル
機能は使えません。ご注意下さい。
- PGPで暗号化/署名されたメールを表示する。
PGPを使う
設定になっている場合はメールの表示の際に自動的に PGP で暗号化ないしは署名されたメールかどうかのチェックを行い、そうであれば自動的に復号ないし照合し、平文の形で表示されます。
ただし、PGP で暗号化されたメールの場合は復号の為にパスフレーズを入力する必要があります。
また署名されたメールであれば照合結果が表示されます。
従って普段は特に PGP メールかどうかを気にする必要はありません。PGP で暗号化されたメールであれば、表示させたときにパスフレーズの入力を求めてきますし、PGP で署名されたメールであれば照合結果が表示されます。
なお、自動検出するために長いメールの場合は若干表示までに待たされる場合があります。普段あまり PGP メールを扱うことがなければ
PGPを使う
のチェックを外しておいて、必要なときだけチェックを入れて使うとよいでしょう。
- PGP公開鍵を添付されたメールから公開鍵を取り出す。
メニューの
PGPを使う
にチェックが入った状態であっても、PGP公開鍵を添付されたメールかどうかの自動検出はしません。PGP公開鍵を添付されたメールから公開鍵を取り出して、自分の鍵リングに格納するには、メニューの「実行」から「
PGP添付公開鍵の取り出し
」を実行して下さい。
送信メールのPGP暗号化/署名にはPGP/MIME 形式を使う
送信メールを PGP で暗号化したり署名する際に、常に PGP/MIME 形式で行います。
受信側のメールソフトが PGP/MIME に対応している場合はこのオプションをチェックしておく(有効にしておく)といいでしょう。
なお、受信メールに関しては、PGP/MIME 形式のメールであっても、このオプションにチェックを入れておく必要はありません(
PGPを使う
にはチェックを入れておく必要があります)。
送信PGPメールの保存
このオプションは
送信メールの保存
で送信メールを保存する設定にしている場合のみ有効です。
PGP で暗号化/署名した送信メールを保存する場合、デフォルトでは
- 暗号化前
(暗号化/署名する前)のメールを保存するようにしてします。
暗号化した後のメールを保存した方が、自分が実際に出したメールを保存する、という意味でも、セキュリティー上もいいのですが、そうしていません。
これは PGP が公開鍵暗号系であるためにそうしています。
公開鍵暗号系は非対称鍵暗号系なので、宛先の人の公開鍵で暗号化したメールは、自分が出したメールであるにもかかわらず、自分では復号できません。
なぜなら復号に必要な、宛先の人のプライベート鍵を知らないからです。
その為、送信メールを保存しておいても、それが暗号化した後のメールであった場合、後で保存しておいたメールの内容を見ようと思っても、見ることが出来ない、ということが起こり得ます。これを避ける為にデフォルトでは暗号化する前のメールを保存することにしています。
送信メールを暗号化したまま保存する必要がある場合は、
- 暗号化後
の方を選択してください。この場合、送信メールを暗号化する鍵のリストに(受信相手に加え)自分自身の公開鍵も含めておくといいでしょう。
サーバー側のメールを削除しない(POP3 のみ)
このメニュー項目にチェックを入れると、サーバーと接続しメールを受信した後も、そのメールをサーバーから削除しないでおきます。再度接続するとまた同じメールが新規メールとして受信されることになりますので注意して下さい。
オプション
各種のオプションの設定をします。
メール表示を一覧表示に一体化
メール表示フォントの設定
引用行フォントの設定
一覧表示フォントの設定
印刷は固定フォントにする
Message-IDを付加する
テキストもMIMEに
畳み込む文字数の設定
ローカルのメールのサイズも表示する(IMAP4 のみ)
設定ファイルをサーバーに(IMAP4 のみ)
メールの総量警告の設定(IMAP4 のみ)
アドレスに名前を加える
添付ファイルの取り出し先の設定
添付ファイルのお知らせをしない
添付ファイル名に関する警告を抑制する
常にApplication/Octet-streamとする
デフォルトのソーティングの設定
転送メールのヘッダーの設定
外部エディタの設定
送信前にPOPで認証する(POP のみ)
APOPを使う
認証にはCRAM-MD5を使う(IMAP4 のみ)
宛先の全角文字の警告を抑制する
メール表示を一覧表示に一体化
メール表示ウインドウをメール一覧表示ウインドウに一体化するか否か、するとしたらどの位置に表示ウインドウを置くかを決めます。デフォルトは一体化しない(メール表示は別ウインドウで行う)です。
メール表示フォントの設定
メール表示ウインドウ及び送信メール編集用エディタ(
送信メール編集ウインドウ
)で使われるフォントの設定を行います。デフォルトでは通常 System フォントが使われていますが、例えば、文字の大きさを揃えたいときは Terminal フォントを使うといいでしょう。ただ、Terminal フォントでは印刷がうまくいかないようなときはMSゴシックがいいかもしれません。
なお、新たに設定したフォントは次にメール表示ウインドウを開いたときから有効になります。直ぐに結果を知りたい場合は、メール表示ウインドウを一端閉じて、改めて開いて(メールを読んで)下さい。
引用行フォントの設定
メール表示ウインドウで引用行のフォントを他の部分と変えて表示することが出来ます。送信メール編集用エディタ(
送信メール編集ウインドウ
)では適用されません。
ここで引用行とは > や > (全角)で始まる行を指します。ただし、その前に連続する半角空白があっても計5文字以内なら引用行と見なします。
通常
また、この機能は今のところ一端全部表示してから、該当する行のフォントを変更するという手続きを取っているので、長いメールや遅いシステム環境の場合は、表示に時間がかかったり、表示の際に一瞬ちらつくかもしれません。
なお、新たに設定したフォントは次にメール表示ウインドウを開いたときから有効になります。直ぐに結果を知りたい場合は、メール表示ウインドウを一端閉じて、改めて開いて(メールを読んで)下さい。
一覧表示フォントの設定
一覧表示ウインドウのフォントを設定します。画面が狭くて小さな字で表示をしたいような場合に使うといいでしょう。
印刷は固定フォントにする
このメニューを選択し、チェックを入れておくと、
印刷
時にメール表示フォントや引用行フォントの如何にかかわらず固定フォント(MS 明朝)で印刷を行います。印刷がうまくいかないときに試してみて下さい(
うまく印刷できないときは
)。
Message-IDを付加する
この項目にチェックを入れると送信するメールに Message-ID を付加するようになります。デフォルトで ON になっています。
なお、この機能を有効にした場合、未送信メールにも Message-ID が付けられますが、そのメールを読み込んで送信した場合、別の新たな Message-ID が付けられます。
テキストもMIMEにする
単なるテキストだけのメールも MIME 扱いにして送ります。デフォルトで ON になっています。
(といっても、MIME-Version: 1.0、Content-Type: text/plain; charset=US-ASCII または ISO-2022-JP の2行を加えるだけだけ)。
畳み込む文字数の設定
「
送信メール編集ウインドウ
」の「
編集
|
長い行を折り畳む
」で使われる一行当たりの文字数を半角相当で指定します。全角(漢字平かな等)で数えた倍の値になります。大体 60 〜 70 辺りの値を指定しておけばいいでしょう。デフォルトは 72 です。
ローカルのメールのサイズも表示する(IMAP4 のみ)
この項目にチェックを入れた場合、メール一覧表示ウインドウでローカルフォルダーにあるメールのサイズも表示します。この機能を使うと表示速度が遅くなる可能性があるので、特に必要なければ、チェックを入れない方がいいでしょう。
設定ファイルをサーバーに(IMAP4 のみ)
起動時に設定ファイルをサーバーから取り出すか否か、終了時に設定ファイルをサーバーにコピーするか否か、暗号化鍵ファイルや MAI.INI をサーバーに置く設定ファイルに含めるか否かを設定します。
サーバーに置かれる設定ファイルは CONFIG.INI と ALIAS.INI、*.thd、*.ttl (及び設定によっては KeyFileB.cip)です。選択すれば MAI.INI も含まれます。
また、終了時に設定ファイルをサーバーにコピーする設定にしていても、設定ファイルに変化がなかった場合はコピーされません。この場合、コピーの必要があれば、メニューから「
実行
|
設定ファイルをサーバーにコピーする(IMAP4 のみ)
」を選んで、明示的にコピーして下さい。ただし、MAI.INI も含む設定にしていると、変化がなくてもコピーします。
また、認証がまだ済んでいない場合、設定ファイルをサーバーにコピーするために、終了時にパスワードを求めてきます。ここでキャンセルし、もう一度終了操作をすると、設定ファイルをサーバーにコピーしないで終了します。ご注意下さい。
「終了時に設定ファイルを削除する」にチェックを入れると、Mai の終了時に上記の設定ファイルを削除します。この削除は、設定ファイルをサーバーにコピーしたかどうかに関係なく行いますので、注意して下さい。
メールの総量警告の設定(IMAP4 のみ)
フォルダー内のメールの大きさの総和が一定値を越えたとき、警告を出すようにすることが出来ます。ただし、チェックをするのはそのフォルダーを選択したときのみです(接続の度に全フォルダーを調べるようなことはしない)。スプールの大きさに制限があるような場合に有効でしょう。
アドレスに名前を加える
ここで設定したフレーズ(通常自分の名前を指定する)が本来のアドレスに付加されて、送信メールの From: 項に使用されます。例えばここで Gonbei Nanashi と入力したとします。
ネットワーク
のメールアドレスで設定したアドレスが
foo@void.co.jp
とすると、送信メールの From 行は
From: Gonbei Nanashi <foo@void.co.jp>
となります。
ここで設定した結果は
ヘッダー設定ダイアログ
の「詳細>>」ボタンを押して、From の項を見れば確認できます。
添付ファイルの取り出し先の設定
添付ファイルのあるメールを開いたとき、「添付ファイルの取り出し」ダイアログが開き、添付ファイルを取り出すかどうか尋ねてきます。その際に「全部」を選んだ場合には添付ファイルは予め決めておいたフォルダーに取り出されます。このフォルダーを設定するメニュー項目です。
添付ファイルのお知らせをしない
このオプションを ON にする(メニューにチェックを入れる)と、開いた(表示した)メールに添付ファイルがある場合でも、取り出すかどうかを尋ねないようになります。
Mai では受信メールに添付ファイルがある場合、そのメールを表示すると、「添付ファイルの取り出し」ダイアログが開き、添付ファイルを取り出すかどうか尋ねるようになっています。これは添付ファイルの見落としがないよう、また初心者の人でも添付ファイルの取り出しが容易に行えるようにという配慮からなのですが、最近不要な添付ファイルを付けたメールが多くなっており、それらのメールを開く度に「添付ファイルの取り出し」ダイアログが開いて、取り出す必要もない添付ファイルを取り出すかどうか尋ねられるのが鬱陶しいこともあるかと思います。そのような場合、このオプションを ON にしておくといいでしょう。その場合、添付ファイルの取り出しは別途、メニューの
添付ファイルの取り出し
を選ぶか、メール表示ウインドウの
ボタンを押すことにより取り出すことが出来ます。
添付ファイル名に関する警告を抑制する
添付ファイルを選択した際、添付ファイル名に漢字やひらかな、カタカナ、空白や特殊記号などが含まれている場合は、相手のメールソフトによってはファイル名をうまく認識しなかったり、あるいは OS によっては使えなかったりする可能性もあります。
その為 Mai ではそういったファイル名を用いている場合、その旨の警告を出し、送信ファイル名の変更を促すようにしていますが、その必要がない場合(相手のメールソフト等で可能であることが予め分かっているような場合)は、この警告が鬱陶しく感じられるかもしれません。
そのような場合はこのオプションを ON にしてください。警告のメッセージを出さないようになります。
添付ファイルの詳細設定ダイアログ
参照。
常にApplication/Octet-streamとする
Mai の添付ファイルは(文字通り添付ファイルとして)従来全て MIME でいうところの application/octet-stream としていましたが、昨今の情勢から、一応幾つかの代表的な画像データ形式等は image タイプ等として添付することにしました。
しかし、従来の方式も捨てがたいので、従来通りファイルの種類に関わらず、常に application/octet-stream とするこのオプションを残しています。
デフォルトのソーティングの設定
デフォルトの状態では
メール一覧表示ウインドウ
の項目は受信した順に下から並んでいます。これを Subject 順にしたり、From 順にすることが出来ます。その設定を行うオプションです。このメニュー項目を選ぶと
デフォルト・ソーティング設定ダイアログ
ダイアログが開きます。
なお、一時的にソーティングしたい場合は
メール一覧表示ウインドウ
で、カラムヘッダー(No.、Date、From、Subject と表示してある部分)をマウスで左クリックすると、その項目順でソーティング出来ます。
デフォルト・ソーティング設定ダイアログ
メール一覧表示ウインドウ
のデフォルトのソーティング方法を設定するダイアログです。
- ソーティング
ソーティングの設定をしたい場合は「する」を選んで下さい。デフォルトは「しない」です。
- 対象とするフォルダー
ソーティングの対象を「MaiHome(MaiP)」のみとするか、「全てのフォルダー」とするか決めます。
- 昇順・降順
ソーティングの順を「上から順に」か「下から順に」かに決めます。
- 対象項目
何の項目をソーティングの対象(基準)とするか決めます。
「No」「Date」「From」「Subject」の何れかから選んで下さい。
- [*] Re: を無視する
対象項目に「Subject」を選んだ場合に有効となる設定です。この項目にチェックを入れると、各 Subject の先頭に書かれている [〜] と Re: を無視して(ないものと思って)ソーティングします。これはメーリングリストなどでは [メーリングリスト名:番号]といった形式のタグが Subject の先頭に付けられることが多く、そのままソーティングしたのでは、ここに書かれた番号順になってしまい、本来の Subject 順にならない為です。
転送メールのヘッダーの設定
転送メールをして取り込むメールのヘッダーフィールドの設定を行います。
「転送メールに残すヘッダーフィールド」の項でチェックを入れたヘッダーフィールドを転送するメールのヘッダーとして残します。
なお、選択肢にないもので残したいフィールドがあれば「その他」にチェックを入れ、その横にそのフィールド名を(複数ある場合はカンマ , で区切って並べて)指定してください。
例 References, Comments
また、「すべて」を選ぶと、〜を除く、に指定したヘッダーフィールド以外の、すべてのヘッダーフィールドを残します。この部分も複数ある場合はカンマ , で区切って並べて下さい。
例 Received, Lines, X-Mailer
なお、特に次のヘッダーフィールドは(もしあれば)設定にかかわらず常に残します。
- Mime-Version
- Content-Type
- Content-Transfer-Encoding
- X-Mai-Crypt-Version
外部エディタの設定
(この機能は暫定です。将来、変更または削除される可能性もあります。)
送信メールの編集の際に「使い慣れたエディタを使いたい」、というような場合にこの設定を行うと、そのエディタを使えるようになります。
ただし、利用できるのはコマンドライン引数にファイルパスを指定できるエディタだけです(大抵はできます)。
ここで適切な設定がされていると、送信メールの編集の際に、ヘッダーの設定が終わると(OK ボタンを押すと)
送信メール編集ウインドウ
と同様の内容を持って指定されたエディタが開きます。
送信メールの作成・編集を行ってください。作成・編集が終わったらファイルを(上書き)保存して(ファイル名を変えないで下さい)、エディタを閉じてください。
作成・編集した内容が
送信メール編集ウインドウ
に入ります。
後は外部エディタを使わない場合と同様に、送信ボタンをクリックして送信するなど必要な操作を行ってください。
再編集が必要な場合は、そのまま
送信メール編集ウインドウ
内で編集を行うことも出来ますし、「
編集
|
外部エディタを使って編集する
」を選んで外部エディタを利用することも出来ます。
- 送信メールの編集に外部エディタを使う。
外部エディタを使う場合はここにチェックを入れてください。更に
- 外部エディタのパス:
に使いたいエディタのフルパスを入力してください。「参照」ボタンも使えます。
- オプション
コマンドライン引数にファイルパス以外に指定する必要がある場合は、ここに指定してください。
Mai から引き渡されるファイルパスは、その後に空白をひとつ空けて指定されます。
空白を空けずにファイルパスを指定する必要がある場合などは、ファイルパスを指定してもらいたい場所に
%%P
と書いてください。
送信前にPOPで認証する(POP のみ)
この項目にチェックを入れると、メールの送信時に必ず認証を行ってから送信をします。認証には POP を使います。POP before SMTP の為のオプションです。
APOPを使う
POP サーバーの認証を APOP を使って行う場合はこのオプションにチェックを入れてください。ただし、この機能を使うには、サーバー側が APOP に対応している必要があります。
もしこの機能を使ってうまく認証されない(パスワードが違う、といってくる)場合、入力したパスワードが APOP 用のパスワードであるかどうかもう一度確認して下さい。
認証にはCRAM-MD5を使う(IMAP4 のみ)
IMAP4 の認証に LOGIN ではなく CRAM-MD5 を使います。
この機能を使う為にはサーバー側が対応している必要があります。
もしこの機能を使ってうまく認証されない(パスワードが違う、といってくる)場合、入力したパスワードが CRAM-MD5 用のパスワードであるかどうかもう一度確認して下さい。
宛先の全角文字の警告を抑制する
ヘッダー設定ダイアログ
で「宛先(To)」に漢字等の全角文字を入力したときに出される警告を出ないようにします。
外部アプリケーション
登録されているアプリケーションを実行します。登録は「
設定
|
外部アプリケーションの登録
」で行います。
送信メール編集ウインドウ
「送信メール編集ウインドウ」は
Mai
送信したいメールの本文を書いたり、添付ファイルの指定をするなどの、送信メールの編集を行うウインドウです。
ヘッダー設定ダイアログ
送信メール編集ウインドウのメニューの説明
ヘッダー設定ダイアログ
- 「宛先(To)」
メールを出す相手のメールアドレスを書きます。住所録の設定がしてある場合は、キャレットがこの位置にあるときにマウスの右ボタン(または CTRL + M)を押すと、住所録に登録したアドレスの別名の一覧がメニューとして現れます(
アドレス・メニュー
)ので、その中から選ぶことも出来ます。
またメールアドレスではなく、¥ファイル名 を記入すると
宛先一覧ファイル
を利用することが出来ます(利用法その2)。
ここに入るアドレスの個数には制限があります。
大体100個程度です。短いアドレス達ならもう少し入ります。(ですが、そもそも制限を気にしないといけないような使い方は、使い方の方を考えた直した方がいいですよ)。
- 「タイトル(Subject)」
メールにつけるタイトルです。メールヘッダーの Subject になります。
- 「文頭(挨拶)」
テンプレート/署名
の設定がされている場合は、ここにその一覧が表示されます。その中から選択したテンプレートの内容がメール編集エディタの
先頭部分
に読み込まれます。
- 「文末(署名)」
テンプレート/署名
の設定がされている場合は、ここにその一覧が表示されます。その中から選択したテンプレートの内容がメール編集エディタの
最後尾
に読み込まれます。
もしここで選択し忘れたときは、メール編集エディタでマウスの右ボタンを押して下さい。ポップアップするメニューの最後尾に「
文末テンプレート
」の項があるはずです。ここを選んで下さい。文末テンプレートのメニューが出ます。なお、このポップアップ・メニューには最大10個までしか表示されません。
- 「選択保存」ボタン
現在選択されている「文頭(挨拶)」と/または「文末(署名)」をデフォルトとします。次回からはこのダイアログが開いたときに、これらの項目が常に選択された状態になっていますので、(特に他のものに代える必要がなければ)選択する手間が省けます(が余りお勧めはしません)。デフォルトを変更するには新たにデフォルトにしたい項目を選択した状態で、もう一度このボタンを押して下さい。またデフォルトを解除したい場合は、下の「選択解除」ボタンを押して、どの項目も選択されていない状態で「選択保存」ボタンを押して下さい。
- 「選択解除」ボタン
「文頭(挨拶)」「文末(署名)」リストの選択を解除します。このボタンは「選択保存」の解除を意味しません。現在の選択状態を解除するだけです。
- 「詳細>>」
標準ではメールヘッダーの内、宛先(To)とタイトル(Subject)が記入できるようになっていますが、これ以外の項目について記入したい場合にこのボタンを押します。「Cc」「Bcc」「From」「Reply-To」「その他」の各項目が記入できます。
なお、その他については、
field-name: field-body
(項目名: 内容)
という形で記入して下さい。ここに書かれた内容はそのまま、ヘッダーの中に入れますので十分注意して下さい。
送信メール編集ウインドウのメニューの説明
「
送信メール編集ウインドウ
」のメニューの中で主なものの説明をします。
ファイル
編集
検索
実行
設定
ファイル
新規作成
開く
ファイルの読み込み
メールファイルの読み込み
名前を付けて保存
書きかけメールの読み込み
書きかけメールをファイルとして保存
未送信フォルダーに保存
新規作成
現在編集している(書いている)送信用のメールを破棄し、新たに書き直します。
開く
現在編集している(書いている)送信用のメールを破棄し、既存のファイルを開いてその内容で置き換えます。
ファイルの読み込み
現在のキャレット(カーソル)位置にファイルを読み込み(挿入し)ます。
メールファイルの読み込み
現在のキャレット(カーソル)位置にファイルを読み込みます。ただし、このファイルは(ローカルにある)メールでなければなりません。
このとき、単なる
ファイルの読み込み
と異なるのは、
(1)ヘッダーのフォールディングを解除し、
(2)MIME ヘッダーを復号して
読み込む点と、
(3)必要なら読み込みの際に、各行の先頭に
リプライ・プレフィックス
(引用符)を付けることも出来る
点です。
- 全文
指定されたメールファイルを全て読み込みます。
- 本文(テキスト)のみ
指定されたメールファイルの内、ヘッダーと添付ファイルを除く本文のみを読み込みます。
名前を付けて保存
現在送信用に編集している内容をファイルとして保存します。この際保存されるのはメールの本文にあたる部分で、ヘッダーの内容は保存されません。
書きかけメールの読み込み
書きかけメールをファイルとして保存
で保存しておいたメールを読み出します。このときヘッダーの内容も復元されます。念のため
ヘッダーの再設定
で確認して下さい。
ただし、
ヘッダーの中でも
ヘッダー設定ダイアログ
の
「その他」に当たる内容は復元されません
(普通は気にする必要はありません)。
書きかけメールをファイルとして保存
現在編集中のメールを書きかけのメールとしてファイルの形で保存します。ここで保存されたメールは
メール一覧表示ウインドウ
の
書きかけメールの読み込み
か、または「
送信メール編集ウインドウ
」の
書きかけメールの読み込み
を使って読み出し、再び編集を行うことが出来ます。
ただし、
ヘッダーの中でも
ヘッダー設定ダイアログ
の
「その他」に当たる内容は復元されません
(普通は気にする必要はありません)。
なお、この機能を応用して、複数のメールを送信する際に、電話代を節約することもできます。まず、幾つか送信したいメールを予め作成し、この機能を使って保存しておきます。回線接続後、それらのメールを読み込んでは送信、読み込んでは送信、というようにして一気に送信するわけです。
現ヴァージョンでは書きかけメールはローカルのフォルダーにしか保存できません。
この機能は過去のヴァージョンとの互換性の為に残しています。
未送信フォルダーに保存
機能を使うことをお勧めします。
未送信フォルダーに保存
未送信メールを
未送信メールの保存
で指定されたフォルダーに保存します。
未送信メールの保存
の「サブフォルダーも同様にする。」を選択した場合とそうでない場合でメニューが異なります。詳しくは
未送信メールの保存
を見てください。
編集
元に戻す
切り取り
コピー
貼り付け
プレフィックス付き貼り付け
すべて削除
削除
色を消す
現在の日付・時刻を挿入
長い行を折り畳む
外部エディタを使って編集する
元に戻す
最後に行った編集を取り消して元に戻します。
プレフィックス付き貼り付け
現在のクリープボードにあるテキストをキャレット(カーソル)位置に挿入しますが、その際に、各行の先頭に
リプライ・プレフィックス
(引用符)を付けて挿入します。その際の
リプライ・プレフィックス
は貼り付け実行時にユーザーが指定することが出来ます。
すべて削除
現在編集中の文章をすべて削除します。
削除
現在選択されている部分を削除します。
色を消す
メール送信エディタの文字の色をデフォルトの色に戻します。
現在の日付・時刻を挿入
キャレット位置に現在の日付と時刻を挿入します。日付と時刻は
Sun Mar 04 21:48:15 2001
のような形式です(すいません。手抜きです
(^^;)
。そのうち時間が取れたら他の形式もサポートします)。
長い行を折り畳む
メール送信エディタの各行が規定値(半角72文字相当)を越えていた場合には、適当な場所に改行コードを入れて大体72文字以内(この文字数は
畳み込む文字数の設定
で変えることができます)に収まるようにします。文章が英文等であっても、ワードラップ処理はしないで、単語の途中でもお構いなしに改行してしますのでご注意下さい。また、この処理を一旦行うと元に戻すには自力でやるしかありません。あまりこの機能に頼らない方が身のためです?
(^^;)
。
外部エディタを使って編集する
(この機能は暫定です。将来、変更または削除される可能性もあります。)
送信メールの編集を、外部エディタを使って編集したい場合に使います。
外部エディタを使う場合は予め、「
設定
|
オプション
|
外部エディタの設定
」で必要な設定を行っておく必要があります。
検索
文字列の検索
文字列の置換
次を検索
半角カタカナ・機種依存文字をチェック
半角カタカナ・機種依存文字をチェック
メール送信エディタの文章をチェックし、半角カタカナや機種依存文字があった場合はその文字を赤またはマゼンタ色にします。選択されている(反転表示されている)部分がある場合はその部分だけをチェック対象とし、選択部分がなければ全文を対象とします。
ここで色が付いた文字は基本的にインターネット電子メールでは使えない、又は使わないことを推奨されている文字ですので、別の文字で置き換えて下さい。半角カタカナは全角カタカナに直すといいでしょう。
実行
メール送信
ファイルを添付して送信
暗号化して送信
ファイルを添付し暗号化して送信
PGPで暗号化&署名して送信
PGPで暗号化して送信
PGPで署名して送信
PGP公開鍵を添付して送信する
添付ファイルの追加
添付ファイルの整理
メール送信
実際にメールを送信します。ガジョットボタン
を押しても送信されます。
ファイルを添付して送信
メールに既存の(画像などの)ファイルを付けて送信します。ファイルを添付して送信する場合、予め添付するファイルを選んで指定しておくことが出来ますし、送信時に選んでから送信することもできます。
送信時に指定する場合はメールの本文を通常通り作成し、送信する際にこのメニュー項目を選択します。この項目を選ぶとファイル選択ダイアログが開くので、添付したいファイルを選んで下さい。ただし、既に
添付ファイルの追加
等から添付ファイルの指定をしている場合は添付ファイルの選択ダイアログは開かず、指定済みのファイルを添付して送信します。
ファイルはバイナリーファイルであってもテキストファイルであってもテキストに符号化して添付されます。
なお、現ヴァージョンでは、いくらファイルの大きさが大きくても、分割して送る等という気のきいたことはしませんので、注意して下さい。
一方予め選んでおく場合は
添付ファイルの追加
で添付するファイルを選んでおきます。
暗号化して送信
メールを
暗号化
して送信します。
ボタンも同様の機能です。
このメニューを選ぶと、パスワード入力ダイアログが開きますので、暗号化のための
「鍵」
を入力して下さい。
ファイルを添付し暗号化して送信
ファイルを添付して送信
と
暗号化して送信
を組み合わせたものです。メールに既存のファイルを付けて暗号化して送信します。メールの大きさが大きくなりがちですので注意して下さい。なお、現ヴァージョンでは、いくらファイルの大きさが大きくても、分割して送る等という気のきいたことはしませんので、注意して下さい。
PGPで暗号化&署名して送信
PGP を使って暗号化と署名を行って送信します。
ただし、この項目は
PGPを使う
設定になっているときのみ使用できます。
この項目を選択すると、署名を行うためにパスフレーズの入力を求めるダイアログボックスが開きます。パスフレーズを入力して OK ボタンを押してください。
また、宛先に対応する公開鍵を持っていない場合は PGP Key Selection ダイアログが開きます。持っている場合はその鍵が自動的に使われますので、このダイアログは開きません。
なお、これらの部分は PGP の機能ですので詳しくは PGP のユーザーズガイドなどを参照してください。
PGPで暗号化して送信
PGP を使って暗号化を行って送信します。
ただし、この項目は
PGPを使う
設定になっているときのみ使用できます。
また、宛先に対応する公開鍵を持っていない場合は PGP Key Selection ダイアログが開きます。持っている場合はその鍵が自動的に使われますので、このダイアログは開きません。
なお、これらの部分は PGP の機能ですので詳しくは PGP のユーザーズガイドなどを参照してください。
PGPで署名して送信
PGP を使って署名のみ行って送信します。
ただし、この項目は
PGPを使う
設定になっているときのみ使用できます。
この場合、署名を行うためにパスフレーズの入力を求めるダイアログボックスが開きます。パスフレーズを入力して OK ボタンを押してください。
なお、これらの部分は PGP の機能ですので詳しくは PGP のユーザーズガイドなどを参照してください。
PGP公開鍵を添付して送信する
メールに PGP の公開鍵を添付して送信します。
ただし、この項目は
PGPを使う
設定になっているときのみ使用できます。
この場合、どこ鍵を添付するか選択するダイアログが出ますので添付したい鍵(自分の公開鍵であることが多いと思います)を選んでください。選択するとその鍵を添付して送信します。
添付ファイルの追加
送信するメールに(画像などの)ファイルを添付して送信する場合、予め添付するファイルを選んで指定しておくことが出来ますし、送信時に選んでから送信することもできます。送信時に指定する場合はメールの本文を通常通り作成し、送信する際に
ファイルを添付して送信
または
ファイルを添付し暗号化して送信
を選びます。
一方予め選んでおく場合はこの
添付ファイルの追加
メニューから添付するファイルを選んでおきます。この場合、
と
ボタンがそれぞれ
と
に変わります。この状態では
メール送信
、
ファイルを添付して送信
、
暗号化して送信
、
ファイルを添付し暗号化して送信
のどれでも選んでおいたファイルが添付されます。従って、普通に添付ファイルを送信する場合は
ボタンを押せばいいでしょう。
既に選択済みのファイルの選択を解除する場合や、新たに追加するなど整理したい場合は
添付ファイルの整理
を選んで下さい。
また「
送信メール編集ウインドウ
」に添付したいファイルをドラッグ・アンド・ドロップすることにより、添付ファイルを追加することも出来ます。
ドロップファイルの種類の選択
参照。
添付ファイルの整理
添付ファイルの整理ダイアログ
が開きます。添付するファイルを指定リストに追加をしたり、削除したりします。削除といってもファイルそのものがディスクから削除されるわけではなく、添付ファイルの指定から外されるという意味です。
添付ファイルの整理ダイアログ
添付するファイルを指定リストに追加をしたり、削除したりします。全て削除すると添付ファイルなしになります。
- 「追加」ボタン
は添付するファイルをリストに追加するのに使います。
- 「編集」ボタン
は添付するファイルのファイル名や説明書き、MIME の形式を変更する際に使います。
編集したいファイルの番号を選択してからこのボタンを押して下さい。
添付ファイルの詳細設定ダイアログ
が開きます。
- 「削除」ボタン
は既に添付ファイルとしてリストに登録されているファイルをリストから削除します。削除したいファイルの番号を選択して(複数選択可)からこのボタンを押して下さい。
添付ファイルの詳細設定ダイアログ
添付ファイルに関する設定を行います。
- 送信ファイル名
は送信相手に伝えるファイル名です。現時点では漢字やひらかな・カタカナや特殊記号などは使わない方が無難です。半角のアルファベットと数字だけのファイル名にすることをお勧めします。
なお、ここのファイル名を変更しても元のファイルのファイル名が変更されるわけではありません。あくまでも相手に伝えるファイル名が変更されるだけです。
- 説明
は添付ファイルに関する説明です。特に必要がなければ空白でも構いませんし、ここには漢字やひらかな等を使っても構いません。
- 詳細ボタン
は添付ファイルの type や subtype について、変更を行いたい場合にこのボタンを押してください。Mai が選択したデフォルトの設定が不適切と思われる場合を除いて、このボタンを押す必要はありません。また MIME の知識がない人は type や subtype 等の変更を行わないでください。
なお、現バージョンでは安全の為、encoding の形式の変更は行えないようにしています。
設定
テンプレート/署名
アドレスの登録
リプライ・プレフィックス
送信メールの保存
未送信メールの保存
ヘッダーの再設定
テンプレート/署名
送信するメールに署名や挨拶等の定型の文章を保存しておきます。ここで保存した文章は
ヘッダー設定ダイアログ
の「文頭(挨拶)」と「文末(署名)」の欄で選択することにより、これから書こうとするメールにあらかじめ取り込まれます。
「文頭(挨拶)」は
先頭部分
に、
「文末(署名)」は
最後尾
に読み込まれます。
また、この文頭テンプレートの文章の中に
%F、%S、%D、%I 及び %T
という2文字を含めると、その部分はそれぞれ、元のメールの From、Subject、Date、Message-Id 及び現在の日付と時刻に置き換わります(
%T
以外は返信の際だけ。
返信ではなく新規メールの場合は、その部分は単に削除されます)。
また、
%A
という2文字を含めると元のメールの From に対応する別名(
アドレスの登録
で設定されたもの)が、
%X
という2文字を含めると元のメールの From に対応する置き換え表示の文字列(
From置き換え設定
で設定されたもの)が、それぞれ使用されます。
この機能を使うと、例えば、テンプレート文を
「%F さんは書きました:」
にしておくと、返信メールに
tekito@math.sci.tekito-u.ac.jp さんは書きました:
というような文字列を入れることが出来るようになります(ちなみに作者はこれが嫌いです)。
また、アドレス「tekito@math.sci.tekito-u.ac.jp」に「適当」という別名が付けてあると、
(%F の代わりに %A を使って)
適当さんは書きました:
というようにも出来るわけです。ちょっと変えて、
適当さん、こんにちは。
というようにも出来ます。
なお、日付と時刻は
Sun Mar 04 21:48:15 2001
のような形式です(すいません。手抜きです
(^^;)
。そのうち時間が取れたら他の形式もサポートします)。
(注意)テンプレートの文字列の中では、上述の14種類の文字列
(%A、%D、%F、%I、%S、%X、%T とこれらの小文字版)
は上のような意味で使われていますので、元の文字のまま利用することは出来ません。あしからずご了承下さい。
- 「文頭・文末」
どちらのテンプレートの設定をするかを選びます。
- 「名前」
テンプレートに付ける名前です。ここで付けた名前が
ヘッダー設定ダイアログ
に表示されます。内容をよく表わした名前にするとよいでしょう。ただし、ここで付けた名前は(拡張子.tpl を付けて)ファイル名になります。従って、Windows 95 / NT 4.0 のファイル名のルールに従っている必要があります。
- 「内容」
テンプレートの中身を書いておきます。ここに書いた内容が取り込まれます。
- 「更新」
テンプレートに中身を書き直した場合はこのボタンを押して下さい。
- 「削除」
不要になったテンプレートは「名前」を選択してからこのボタンを押して削除して下さい。
アドレスの登録
送信先のメールアドレスに別名(メニュー名)を付けて住所録として保存します。ここで登録したアドレスと別名は
アドレス・メニュー
として利用されます(最大999個まで)。
ただし、別名といっても「宛先(To)」にその別名を入力しても
ダメ
です。ここの別名は
アドレス・メニュー
で項目名として使われるだけで、いわゆるエイリアスとしての役割を持っているわけではありません。
登録できるアドレスの個数は特に制限を設けていませんが、初期化ファイルを利用するため、そこに書き込めなくなると終わりです。
このメニューを選ぶと
住所録設定ダイアログ
が開きます。実際の登録はそこで行います。
住所録設定ダイアログ
送信先のメールアドレスに別名(メニュー名)を付けて住所録として保存します。アドレスはフォルダーに分けて登録することが出来ます。例えば
親しい友人
先生
仕事関係
等というフォルダーを作って、それぞれにアドレスを登録することが出来ます。ただし、フォルダーの中にフォルダーを作る、いわゆる階層化は出来ません。また「よく使うアドレス」は特別なフォルダーで、この名前に固定されています。削除したり名前を変えたりすることは出来ません。
左側の小さいウインドウがフォルダー一覧、右の大きい方のウインドウがそのフォルダーに登録してあるアドレスの一覧になっています。
登録済みの項目を他のフォルダーに移動したい場合は、その項目の番号を選択し、ドラッグ・アンド・ドロップで移動したい先のフォルダーに持っていってください。
なにがしかの変更を行った場合は「更新」ボタンを押して確定するか、「OK」ボタンを押して下さい。その前に「キャンセル」すると変更はキャンセルになります。
- 「追加」(フォルダー)
新しいフォルダーを作成します。
- 「削除」(フォルダー)
現在選択されているフォルダーを削除します。そのフォルダーにアドレスが残っていても削除してしまいますので十分注意して下さい。
- 「メニューへ」
ここで「よく使うアドレス」以外のフォルダーに登録したアドレスはそのままでは
アドレス・メニュー
に現れません。このボタンを押すと現在選択されているフォルダーが
アドレス・メニュー
に出るようになります。ただし、多くのアドレスを
アドレス・メニュー
に現れるようにすると、メニュー作成に時間がかかったり、あるいは項目が多すぎて操作性を損なう恐れがあります。余り使わないアドレスの入ったフォルダーをメニューに持っていくのは控えておいた方がいいでしょう(必要なら
アドレス・メニュー
で「一覧入力...」を選べば、どのアドレスでも選択することが出来ますので)。
なお、このボタンはトグル式になっていますので、押す毎に状態が入れ替わります。
- 「追加」(アドレス)
新たにメールアドレスを住所録に追加する場合にこのボタンを押して下さい。
アドレスの追加ダイアログ
が開きます。
- 「削除」(アドレス)
既に登録済みのメールアドレスを住所録から削除する際に、そのアドレスを選択の上、このボタンを押して下さい。複数を選択して一度に削除することもできます。
- 「編集」
既に登録済みのメールアドレスのデータを変更する場合に用います。
- 「更新」
このボタンを押すと追加や削除、編集などの結果が確定します。
アドレスの追加ダイアログ
- 「アドレス」
本当のメールアドレスを入力して下さい。複数のアドレスを指定する場合はコンマ(,)で区切って並べて下さい。なお、個数が多い場合はここに直接入力するのではなく、
宛先一覧ファイルを使う
方をお勧めします。
- 「別名」
上に記述したメールアドレスに別名を付けます。通常、メールのアドレスの持ち主の名前でしょうか。ここで指定した別名が
アドレス・メニュー
で項目名として使われます。
宛先一覧ファイルを使う
(この機能は暫定です。もしかして仕様が変わるやもしれません
(^^;)
また
PGPを使う
場合はこの機能は使えません)。
一つの別名に複数のアドレスを登録したい場合は
アドレスの登録
の際、アドレスの代りに
宛先一覧ファイル
を指定して下さい。
ヘッダー設定ダイアログ
の宛先の欄のポップアップメニューで、その別名を選んだとき、
宛先一覧ファイル
に記入されているメールアドレス達が宛先の欄に(カンマで区切った形で)挿入されます(
宛先一覧ファイル
利用法その1)。
ただし、
宛先一覧ファイル
のファイル名をそのまま指定した場合、その文字列がメールアドレスなのか、それとも、
宛先一覧ファイル
のファイル名なのか区別がつかないので、
宛先一覧ファイル
の場合は
ファイル名の前に ¥ (半角円記号) を一個付けて
指定して下さい。
¥ を2個付けた場合には、宛先の欄には"¥ファイル名"が入り、
宛先一覧ファイル
利用法その2になります。
例1: ¥compsoft.adr
例2: ¥計算機ソフトウエアメールアドレス一覧.TXT
また
宛先一覧ファイル
は
MaiHome
に置いて下さい。
更に
宛先一覧ファイル
利用法その2の場合、各送信メールの先頭に異なる文字列を入れることが出来ます(それ以降の本文は同じ)。
宛先一覧ファイル
の中で、アドレスの後に
%
を書き、その後にそのアドレス宛のメールの先頭に入れたい文字列を書いておきます。例えば
std001@soft.class.dokka.ac.jp%清水さん。こんにちは。
std002@soft.class.dokka.ac.jp%里谷さん。お元気ですか?
std003@soft.class.dokka.ac.jp%原田様。先日はご苦労様でした。
という内容のファイルを用意し、ファイル名を tekito.txt としたとします。
ヘッダー設定ダイアログ
の宛先の欄に ¥tekito.txt と(半角)円マークを付けてファイル名を指定しますと、
...
To: std001@soft.class.dokka.ac.jp
...
清水さん。こんにちは。
本文
...
To: std002@soft.class.dokka.ac.jp
...
里谷さん。お元気ですか?
本文
...
To: std003@soft.class.dokka.ac.jp
...
原田様。先日はご苦労様でした。
本文
の3通が同じ本文で送信されます。
(注意)
% は区切り文字として働きます
のでご注意下さい。
また、
%
以降に書かれている文字列については半角カタカナのチェックを行いません。
従ってもし、半角カタカナが使われている場合は、それがそのままメールに入ってしまい、よくない結果を招く可能性があります。
ここに半角カタカナを使わないように注意して下さい。
宛先一覧ファイル
メールアドレスを並べて書いたファイルを"宛先一覧ファイル"と呼ぶことにします。"宛先一覧ファイル"には2通りの利用方法があります。
1つにはいわゆる同報で、"宛先一覧ファイル"に記述されているアドレスが宛先(To:)にカンマ(,)で区切った形で並べられます(これを利用法その1と呼ぶことにします)。
もう一つは、宛先(To:)に"宛先一覧ファイル"からアドレスを1つずつ使い、人数分のメールを作ります(これを利用法その2と呼ぶことにします)。
どちらも"宛先一覧ファイル"に載っているアドレス全部に、同じ内容のメールが送られることは、同じなのですが、利用法その1ではヘッダーの To: フィールドに全員のアドレスが記載されており、利用法その2では To: フィールドには受け取り人のアドレスしか載りません。
例えば、利用法その1は仲間内の簡単なメーリングリストに、利用法その2は授業で先生が受講生全員にメールを出すような場合に有効でしょう。
"宛先一覧ファイル"は次のルールに従う必要があります。
- 一行に付き1つのアドレスを書く。
- 行の先頭にセミコロン(;)があると、コメント行とみなされ、その行は無視される。
- 空行(改行のみ)の行があると、それ以降はコメントとして無視される。
- コメント行を除いた行数は 100 行までとする(利用法その1の場合)。
- メールアドレスとしての正当性はチェックしないので、記入者が十分注意すること。
例えば、次のような形です。
; 計算機ソフトウエアメーリングリスト
std001@soft.class.dokka.ac.jp
std002@soft.class.dokka.ac.jp
std003@soft.class.dokka.ac.jp
std004@soft.class.dokka.ac.jp
std005@soft.class.dokka.ac.jp
"宛先一覧ファイル"の利用法その1は
アドレスの登録
で登録することにより利用可能になります。詳しくは
宛先一覧ファイルを使う
をご覧ください。
なお、利用法その1の場合でも利用法その2の場合でも、保存メールは1通です。
リプライ・プレフィックス
メールに返事を出すとき Mai で
返信
を選んで、「
送信メール編集ウインドウ
」を開いた際、元のメールを引用として取り込みます。その際、引用であることを明らかにするため、各行の先頭に記号(引用符、リプライ・プレフィックス)を自動的に付けます。この記号を指定するためのダイアログを開くメニュー項目です。
送信メールの保存
自分が送信したメールの控えを保存するかどうか、保存するとしたらどのフォルダーにするかを指定するダイアログを開くためのメニューです。自動的に保存したい場合は設定ダイアログで
送信メールを保存する
に忘れずにチェックを入れて下さい。
なお、IMAP4 用で、サーバー側に保存したい場合は、設定ダイアログで、サーバー側のフォルダー名を
_MaiP
からの相対パスで記入して下さい。
この際、保存先のフォルダーは既に存在している必要があります。例えば
_MaiP/Fcc
を指定する場合は、前もって Fcc というフォルダーをサーバー側に作っておく必要があります。また、
_MaiP
フォルダーに保存することも出来ますが、新規メールと勘違いしてしまうので止めた方がいいでしょう。
保存先のフォルダーでは From の代わりに To を表示する
にチェックを入れておくと、送信メールの保存先として指定したホルダーのヘッダー一覧表示の際、From の欄に From の代わりに To の内容を表示するようになります。ただし、Ver.0.980 以前のヴァージョンからお使いの場合、送信メールの保存先に指定したホルダーで From(To) の項が空白で表示されることがあります。この場合は、メニューから「表示|最新の状態に更新」選んで実行して下さい。通常特に何事もなければ、この操作は1度やるだけであとは必要ありません。
- 注意(1)
この機能は「送信メールを保存する」にチェックが入っていないと無効です。ご注意下さい。
- 注意(2)
この機能を使って、To を表示させているフォルダーでは
From(To)で検索
は実際には「To で検索」として働きます。
- 注意(3)
To が長い場合、すなわち多くの宛先が書かれているような場合、ヘッダー一覧に表示されるのは 100 個程度までです。これを超える部分はちょんぎられて表示されません(もっとも表示されている部分でも見るのは大変だが)。この切られた部分は注意(2)の検索ではヒットしませんのでご注意下さい。
「送信メールを保存する」設定をしていない場合は送信後、メールの本文をファイルとして保存するかどうかを問い合わせるようになっています。これが鬱陶しい場合は
送信メールの保存が設定されていないときでも送信後はそのまま送信ウィンドウを閉じる
にチェックを入れて下さい。次回からは問い合わなくなります。
未送信メールの保存
送信前のメールをフォルダーに保管する機能を使うかどうか、使うとすればどのフォルダーに保管するのかを指定します。
書きかけのメールを一旦保存しておいて、後で編集し直したい場合や、
ダイアルアップ接続で、接続前に送信するメールを書いておいて、接続後に送信したい場合等に使います。
この機能を利用する場合は「未送信メールの保存設定」ダイアログで「未送信メール保存フォルダーを指定する。」にチェックマークを入れ、「保存先フォルダー:」に既存のフォルダーを指定してください。フォルダーは MaiHome (IMAP4 使用時には
_MaiP
)からの相対パスです。参照ボタンを押して、フォルダーツリーから選択すると無難です。
なお、IMAP4 の場合は保存先をローカル側にするかサーバー側にするかを指定してください。
ここで指定されたフォルダーに送信前のメールを保存するには、「
送信メール編集ウインドウ
」で「ファイル」から「
未送信フォルダーに保存
」を選択して下さい。ただし、
「サブフォルダーも同様にする。」
オプションを選択した場合、「
未送信フォルダーに保存
」は更に、そのフォルダー名とサブフォルダーの一覧(最大10個まで)のポップアップメニューになります。この場合は選択したフォルダーに保存されます。
保存されるメールの内容に関しては
書きかけメールをファイルとして保存
の注意事項を参照してください。
未送信メールの保存先として指定したホルダーに対して、次のオプションがあります。
保存先のフォルダーでは From の代わりに To を表示する。
にチェックを入れておくと、ヘッダー一覧表示の際、From の欄に From の代わりに To の内容を表示するようになります。なおここでも
送信メールの保存
に書かれている注意を参照してください。
左ボタンダブルクリックを送信ウインドウ起動に割り当てる。
にチェックを入れておくと、ヘッダー一覧表示の際に、マウスの左ボタンのダブルクリックをすることにより、「
送信メール編集ウインドウ
」が開き、当該メールを読み込みます。
チェックなければ他のフォルダー同様に、表示ウインドウに当該メールを表示します。
サブフォルダーも同様にする。
をチェックすると、上2つのオプションが未送信フォルダーに指定されたフォルダーのサブ(子)フォルダー以下にも適用されるようになります。
例:
「未送信」フォルダーを MaiHome の下に作り、更にその下に「DRAFT」フォルダーと「完成」フォルダーを作る。
この状態で
保存先フォルダー: 未送信
とし、「未送信メールの保存設定」ダイアログのチェックボックス全てにチェックを入れる。
これ以降、「
→(MaiSend)送信メール編集ウインドウ
」の「ファイル」メニューに「未送信フォルダーに保存」メニューが出来、サブメニューとして
未送信
---
DRAFT
完成
というメニューが出来る。
書きかけのメールを保存しておいて、後で編集しなおすのであれば、「DRAFT」を選択する。ここに保存される。
あるいはダイアルアップ接続で、接続前に送信するメールを書いておいて、接続後に送信するような場合は、
「完成」を選択して、ここに保存しておき、接続後、このフォルダーのメールを次々選択して送ればいい。
ヘッダーの再設定
ヘッダー設定ダイアログ
で設定した内容を変更したいときにつかいます。この場合は
テンプレート/署名
の設定は出来ません。
転送メールの設定
転送するメールをどういう形でメールに取り込むかを指定します。
- MIME message/rfc822 形式
- 従来形式
のどちらかを選んで下さい。
これらの形式の違いについては
転送メールの作成
を参照してください。
どちらの形式の場合も「
設定
|
オプション
|
転送メールのヘッダーの設定
」で設定されたヘッダーフィールドを転送するメールのヘッダーとして残します。
これを一時的に(今回のメールに対してのみ)変更したい場合は、「詳細」ボタンを押して開く「転送メールに残すヘッダーフィールド」の項で行うことが出来ます。
ドロップファイルの種類の選択
「
送信メール編集ウインドウ
」
にファイルをドラッグ・アンド・ドロップした際に表示されます。
ドロップしたファイルをどう扱うかを選択してください。
- 開く
現在編集中のファイルを破棄して、ドロップされたファイルで置き換えます。
- キャレット(カーソル)位置に読み込む
現在のキャレット(カーソル)位置に、ドロップされたファイルを読み込みます。
- 添付ファイルに追加する
ドロップされたファイルを添付ファイルとして扱います。
添付ファイルの追加
の代わりに使えます。
- 書きかけメールとして開く
ドロップされたファイルを書きかけメールとして扱います。
書きかけメールの読み込み
の代わりに使えます。
マウスの右ボタンによるポップアップメニュー
マウスの右ボタンによるポップアップメニューの中で主なものの説明をします。
フォルダー・ツリー・ウィンドウでのメニュー
フォルダー・ツリー・ウィンドウでのメニューです。
新規フォルダー
フォルダー名の変更
フォルダーの削除
メール一覧表示ウィンドウでのメニュー
メール一覧表示ウィンドウでのメニューです。
表示
削除
大切なメールにする
From(To)で検索
Subject で検索
メール表示ウィンドウでのメニュー
メール表示ウィンドウでのメニューです。
返信
転送
次のメールを表示
前のメールを表示
アドレスの登録
添付ファイルの取り出し
全MIMEパートの取りだし
全文選択
本文選択
全文コピー
本文コピー
コピー
文字列の検索
次を検索
名前を付けて保存
印刷
Web を起動
全MIMEパートの取りだし
Mai では添付ファイルが text/plain 形式で添付されいる場合にはそのまま表示して添付ファイルとみなしません。この添付ファイルをファイルとして取り出したい場合等にこの機能を使います。
現在表示されているメールが multipart MIME である場合、全部の MIME パートを、必要ならデコードして(BASE64の場合)、ファイルに取り出します。multipart MIME の場合、本文もファイルに落とします。
全文選択
現在表示されているメールの全文(ヘッダー部分を含めて)を選択状態(反転)にします。
本文選択
現在表示されているメールの本文(ヘッダー部分を除く)を選択状態(反転)にします。
全文コピー
現在表示されているメールの全文(ヘッダー部分を含めて)をクリップボードにコピーします。
本文コピー
現在表示されているメールの本文(ヘッダー部分を除く)をクリップボードにコピーします。
コピー
現在反転表示(選択)されている文字列をクリップボードにコピーします。
文字列の検索
現在表示されているメールを対象に、指定された文字列を探します。
次を検索
現在表示されているメールを対象に、現在のキャレット(カーソル)位置から検索を再開します。検索する文字列は
文字列の検索
で最後に指定された文字列です。
名前を付けて保存
現在表示されているメールをファイルとして保存します。ただし、メールそのものではなく、表示されている内容が保存されることに注意して下さい。多くの場合両者は一致しますが、MIME ヘッダーが使われているとき(メールそのものは MIME エンコードされているが表示では日本語になっている)や添付ファイルがあるとき(メールそのものはエンコードされた添付ファイルを含んでいますが表示では省略されている)は異なります。
Web を起動
Webブラウザの設定
で設定された Web ブラウザを起動します。その際、メール表示ウインドウで反転表示されている文字列があればそれを引数として起動されます。メールに URL がある場合、その部分を選択状態(反転表示)にし、メニューからこの項目を選択すると、いちいちアドレスを入力する手間が省けます。
ヘッダー設定ウィンドウでのメニュー
ヘッダー設定ウィンドウでのメニューです。
アドレス・メニュー
アドレス・メニュー
ヘッダー設定ウィンドウの「宛先(To)」エディタにキャレット(カーソル)がある時に、マウスの右ボタンを押すと、現れるメニューです。
アドレスの登録
でアドレスと別名を登録しておくと
ヘッダー設定ダイアログ
の「宛先(To)」の欄で、マウスの右ボタン(または CTRL + M)を押すと、その別名一覧がメニューとして現れます。メニューから別名を選ぶと対応するアドレスが宛先(To)の欄に入力されます。複数のアドレスを入れたい場合は続けて別名を選べば OK です。アドレスとアドレスの間には自動的にカンマ(,)が入ります。Cc: や Bcc: の欄でも使えます。なお
アドレス・メニュー
に現れるのは
ヘッダー設定ダイアログ
で登録した内の最大999個までです。
フォルダーを作って登録した別名は、フォルダーの下のポップアップメニューに入ります。ただし、「よく使うアドレス」フォルダーに登録した別名はそのままメニューに入ります。従って使用頻度の高いアドレスを「よく使うアドレス」に登録しておくと便利です。
アドレスの登録
はしているがメニューには現れていないアドレスを入力するには、
アドレス・メニュー
の中の「一覧入力」という項目を選択して下さい。
アドレス選択ダイアログ
が開きますので、入力したいアドレスを選択して、挿入ボタンを押して下さい。
また返信の際には「
元のメールのヘッダー
」も現れます。
アドレス選択ダイアログ
アドレスの登録
を行っているアドレスを宛先等に入力する際に使います。
まず入力したいアドレスが入っているフォルダーを選んで下さい。次に入力したいアドレスの番号を選択して「挿入」ボタンを押して下さい。すると選択されたアドレスが「宛先」等に入ります。必要なら一度に複数のアドレスを選択してもかまいませんし、「挿入」ボタンを押してから、再び選択を続けてもかまいません。いずれの場合でもアドレスとアドレスの間には , が自動的に挿入されますので心配無用です。
「OK」ボタンを押すとダイアログが閉じます。
元のメールのヘッダー
返信の際に
宛先でのメニュー
に現れるメニューです。
「To:」「Cc:」「From:」「Reply-To:」を選ぶと、それぞれ元のメールのヘッダーの To、Cc、From、Reply-To の内容が現在編集中の宛先等に入ります。返信を出す際に Cc 等に書かれている宛先にも出す必要がある際に使うと便利です。
ただし、To や Cc に複数のアドレスを記入して、簡単なメーリングリストにしている様な場合はこの機能を使うより、まとめて
アドレスの登録
をしておいた方が便利でしょう。
「To: - me」「Cc: - me」を選ぶと、それぞれ元のメールのヘッダーの To、Cc の内容から自分のアドレスを除いたものが現在編集中の宛先等に入ります。この場合のアドレスは
ネットワーク関係の設定
でメールアドレスとして指定したものです。文字列として一致をした場合のみ除かれますので、理論的に同じアドレスを指していても、見かけ上異なれば(例えばドメイン名が省略されていたり、コメントのあるなし等)うまくいきません。この機能はあまり信用しない方がいいでしょう。
なお、元のメールの To や Cc 等に山のようにアドレスが書かれている場合(ある種の迷惑なメールのように)はこれらの機能は使わないで下さい。そもそも、返信もうまくないですし、
ヘッダー設定ダイアログ
に入るアドレスの個数にも制限があります。
送信メールエディタ・ウィンドウでのメニュー
送信メールエディタ・ウィンドウでのメニューです。
切り取り
コピー
貼り付け
プレフィックス付き貼り付け
文字列の検索
文字列の置換
文末テンプレート
切り取り
現在反転表示(選択)されている文字列をクリップボードにコピーし、元の文字列は削除します。
貼り付け
クリップボードにあるテキスト(コピーや切り取りを行ったもの)を現在のキャレット(カーソル)に挿入します。
プレフィックス付き貼り付け
クリップボードにあるテキスト(コピーや切り取りを行ったもの)を現在のキャレット(カーソル)に挿入します。ただし、単なる張り付けと異なり、挿入するテキストの各行の先頭に指定文字列(プレフィックス)を付けることが出来ます。この項目を選択後、文字列(プレフィックス)を入力するダイアログが開きますので、お好きな文字列を入力して下さい。
文字列の検索
指定文字列を現在編集中の送信メールエディタから検索します。
文字列の置換
指定文字列を現在編集中の送信メールエディタから検索し、見つかった場合は指定文字列に置き換えます。
次を検索
文字列の検索
あるいは
文字列の置換
で指定された検索を続けます。
文末テンプレート
テンプレート/署名
の設定で「文末(署名)」の項目を設定している場合はこのメニューが現れます。このメニューから項目を選択すると、対応するテンプレートの内容が、メールの最後尾に挿入されます。ヘッダー設定ダイアログでテンプレートを選択し忘れた時などに使うといいでしょう。
こんなときは
すいません。この項はまだ殆ど出来ていません。
サーバー毎にフォルダーを変える
Mai では基本的に
設定ファイル
と受信メールは全て
MaiHome
に置くようになっています。従ってこの
MaiHome
を複数にすることによってサーバー(プロバイダー)毎の環境を設定することが出来ます。
MaiHome
を複数設定する一番簡単な方法はそれぞれのショートカットを作ることです。
ここではサーバーAとサーバーB用のメールや
設定ファイル
をそれぞれ
C:\DATA\MAIL\MaiHomeA
と
C:\DATA\MAIL\MaiHomeB
に置く場合の設定の仕方を述べます。
- フォルダー MaiHomeA と MaiHomeB をエクスプローラ等で予め作成しておく。
- Mai のショートカットを2つ作り、それぞれ適当な名前にしておく。それらをショートカットAとショートカットBと呼ぶことにします。
- ショートカットAのプロパティを開きます(マウスをショートカットAに合わせ、右ボタンを押すとメニューが現れます。その中のプロパティ(R)を選ぶと開きます)。
- プロパティシートのショートカット・タブを選びます。
- リンク先の項に次の文字列を付け加えます(/Hをお忘れなく)。
/HC:\DATA\MAIL\MaiHomeA
従って、デフォルトのインストールならばリンク先の項は
"C:\Program Files\KiKu\mai.exe" /HC:\DATA\MAIL\MaiHomeA
となります。
- OK を押してプロパティシートを閉じます。
- ショートカットBも同様する。
(リンク先に
/HC:\DATA\MAIL\MaiHomeB
を付け加える)。
これでフォルダーの設定は終わりです。あとはそれぞれのショートカットを使って、Mai を起動し、
ネットワーク関係の設定
等、必要な設定を行って下さい。以降、サーバーAに接続する際はショートカットAを使い、サーバーBに接続する際はショートカットBを使うことになります。
半角カタカナ・機種依存文字
インターネット電子メールでは半角カタカナは使えません。半角カタカナを使うと相手に届くまでの途中でメールがちょん切れたり文字化け(文字が別の文字になったり読めない文字?になったりする)したりします。また機種依存文字も同様の理由で使えません(というより本来規定外)。その為、Mai はそれらの文字が送信しようとするメールの中で使われていると、警告のメッセージを出すようになっています。これらのメッセージが出た場合は送信を中止し、該当する文字を別の文字に直してから(半角カタカナは全角のカタカナに直せばいいでしょう)、改めて送信して下さい。あるいは再送信の前にメニューから
「
検索
|
半角カタカナ・機種依存文字をチェック
」を選んで、半角カタカナや機種依存文字が残ってないかどうかチェックしてみるのもいいかもしれません。
なお、半角カタカナの場合は、警告メッセージの「全角になおしますか?」の問に「はい」と答えると自動的に全角に直してから送ってくれます。
うまく印刷できないときは
表示に使用しているフォントがプリンタにない場合等に、印刷文の行が途中で切れてしまうことがあります。このようなときは
- 印刷の際に使用するフォントを固定にする。
具体的には「設定|オプション|
印刷は固定フォントにする
」にチェックをいれる。
- 印刷の際にフォントを指定する。
具体的には「ファイル|
フォントを選択して印刷
」でプリンタにあるフォントを指定して印刷を行う。
- 表示の際に使われるフォントを印刷可能なフォントにしておく。
具体的には「設定|オプション|
メール表示フォントの設定
」や「設定|オプション|
引用行フォントの設定
」で、MS P明朝あるいはゴシック等プリンタのサポートしているフォントに変えてみる。
の何れかを行ってみて下さい。
返信の際、元のメールを読み込まない
Mai では返信メール作成の際に常に元のメールを引用用に読み込むようにしています。
これは引用の便宜を図るためですので不必要な部分は削除して使ってください。
読み込まれたメールには各行の先頭にリプライ・プレフィックス(引用符)が付けられます。この変更はメニューの「設定|
リプライ・プレフィックス
」で行うことが出来ます。
質問の件ですが、Mai の現ヴァージョンではこの読み込みをしないようにするオプションはありません。ただし、読み込まれるタイミングで CTRL キーが押されていると読み込みが抑制されます。
具体的には
ヘッダー設定ダイアログ
で必要な入力をした後、CTRL キーを押したままの状態で「OK」ボタンを押すといいでしょう。場合によってはしばらく CTRL キーを押したままである必要があるかもしれません。
表示ウインドウを複数開きたいのですが?
メール一覧表示ウインドウ
で CTRL キーを押しながら当該メールの行をマウスの左ボタンでダブルクリックしてください。通常の表示ウインドウとは別のウインドウで表示されます。
ただし、このウインドウは複数のメールからの引用をする際の便宜を念頭に置いたもので、返信や転送の対象にはなりません。
メールを移動したいのですが?
普通のドラッグ・アンド・ドロップで行うことが出来ます。
具体的には次のようにします。
マウスの左ボタン押して移動したいメールの番号を選んで下さい。
次にそのまま左ボタンを押したまま、移動先のフォルダーにマウスカーソルを合わせてください。そこでボタンを離すと選択されたメールがそのフォルダーに移動します。
複数移動したい場合は CTRL キーを押したまま、移動したいメールの番号にマウスのカーソルを合わせ、マウスの左ボタンを押してください。
SHIFT キーを押して同様のことを行うと1回目と2回目のクリックの間のメールが全て選択状態になります。
また特定のメールを選んで移動した場合は
一回振り分け
を、ワンパターンの移動であれば
自動振り分け
を使うと便利です。
PGPを使ったメールの送受信をしたいのですが?
PGPを使うには
、
PGPを使う
を参照してください。
PGP6.5 や 5.5 を使いたいのですが?
現バージョンの Mai では直接 PGP 6.5 や 5.5 を使うことは出来ません(クリップボードを使って暗号化する等することは出来ますが)。
ただし、5.5 は別途 pgpmsg55.dll を用意すれば 6.0 と同じように使えるようになります。
この場合、pgpmsg55.dll を取得して(
pgpmsg60.dll
参照) Mai と同じフォルダーに置き、Mai.ini ファイルの [PGP] セクションに
Version=5.5
の一行を入れて下さい。なお、この機能は(隠してはいませんが)隠し機能です。
Message-IDを付けたいのですが?
「
設定
|
オプション
|
送信メールの詳細設定
|
Message-IDを付加する
」にチェックを入れて下さい。Ver.0.995 からはデフォルトで ON になっています。
その他
今後の予定
作者への連絡
著作権
謝辞
今後の予定
Mai が今後もバージョンアップを続けるとしたら、次のようなことを考えています。
- MIME に出来るだけ完全に近く対応。
- 動作の高速化。
等など。
作者への連絡
作者・菊政 勲への連絡はメールでお願いします。アドレスは
ikiku@d2.dion.ne.jp
kikumasa@po.yb.cc.yamaguchi-u.ac.jp
です。
著作権
- Mai の著作権は作者・菊政 勲にありますが、ご利用、転載等は自由です。ただし、Mai によるいかなる事態に対しても作者は一切責任を負いません。各自の責任で御利用下さい。
- このプログラムは Borland C++ Version 5.02J (Copyright (c) 1991, 1997, Borland International, Inc.)を用いてコンパイルし、付属のライブラリー OWL52F.DLL、CW3230.DLL、BDS52F.DLL を利用しています。
- このプログラムは一部に RSA Data Security, Inc. MD5 Message-Digest Algorithm からなるアルゴリズムを使用しています。
- pgpmsg60.dll の著作権は作者である 山田智史 さんが保持しています。
謝辞
Mai に対する有益なコメント・バグリポートを下さった次の方々に感謝いたします。
- 宇田川暢さん
- 柏木芳美さん
- 金山知余さん
- 郷間知巳さん
- 木野村暢洋さん
- 小西恒紀さん
- 戸高明哲さん
- 村田孝子さん
- やまのさん
- 吉村 浩さん
- よっしー@海保根室花咲さん
- 「とど」@神戸さん
ヘルプ mai.hlp を作成するにあたり、結城浩さん作 HyperDoc を使用させていただきました。ありがとうございました。
また、pgpmsg60.dll の同梱を快く承諾して下さいました山田智史さんに特に謝意を表したいと思います。
最後になりましたが、日々ネットワークを維持管理・発展させるためボランティアでありながらも多大の時間と努力を払われている善意の方々に感謝いたします。